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いつもと同じように朝の支度を済ませて、いつもと同じ時間が訪れる。
誰もいない部屋に"行ってきます"と小さく呟いて家から出ると
こちらもまた、いつもと同じように銀さんが顔を覗かせる。
銀「..はよ」
(何時からこんな関係になってたっけか)
気づいた時には一緒に出勤してたなー。
銀さんの何がこうさせているのかは定かではないけど、お陰で朝が楽しかったりもする。
貴「おはようございます、銀さん。」
いつもと同じように挨拶を返して、異変に気づく。
いつもと同じなのに、なんか
貴「銀さん、寝てないですか?」
いつもと変わらない気だるそうな目の下には、いつもはないクマが。
もしかして、昨日自分が寝ちゃったから!?
そんな不安の半分くらいはすぐに掻き消された。
銀「いや、一応寝た。」
貴「一応って...私が寝たから、ですよね?」
口に出せば、それは違ェよ と返ってきた。
銀「Aの手伝いのお陰で早く終わって睡眠時間確保出来たしな。一人でやるとガチで徹夜だからな?」
貴「お役に立てたなら幸いです。」
実際はどうだかわからないけど、とりあえずそういう事にしておこう。
それにしても、銀さんがお礼を言うなんてなんだか変な感じ。
銀「失礼だな、俺だって礼くれェは言うぞ」
貴「あれ?声で出ました?」
銀「バッチリな」
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2017年3月29日 15時