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-銀時side-
ただでさえ酒が弱いくせにそれでも酒を飲むのは多分あの男が絡んでいるんだろうと思う。
とはいえ、止めないわけにも行かず“先輩の役目だ"と言えば
貴「別に...別にいいじゃないですか。」
と言った。
今にも泣きそうな
銀「別によくなんかねえよ。」
貴「え?」
なにがいいんだよ。
銀「だから、泣きそうなくせに酒に溺れようとすんなよ。泣きてえなら泣けよ。」
それだけ言うと、はっと驚いた顔をしてから
声を上げてわんわん泣いた。
俺の腕の中に引き寄せた。
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-貴方side-
疲れた...
久しぶりにこんなに泣いたな...
不覚にも銀さんの前で泣いてしまったし。
スッキリしたことには違いないけど。
銀「収まったか?」
貴「はい、お陰様で」
銀「そらよかった。...聞いてもいいか?涙の理由。」
貴「...はい。銀さんが不快にならないなら。」
人の色恋沙汰の愚痴を聞いて楽しい人なんてそういないと思う。
いるとしたら輝くらいだろう。
銀「Aがスッキリすんならそんでいい。」
なんか今日は優しい?
まあ、いっかな。
話せる時に話さないと、昨日の自分に逆戻りしそうで...
貴「じゃあ、話しますね。」
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2017年3月29日 15時