【銀魂】同僚は同じマンションに住んでいました【坂田銀時】 (ページ17)

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今私の中で渦巻いている感情は何？

怒り？
後悔？
嫉妬？
呆れ？

多分、何にもない。
空っぽだ。

なのに、

なのになんで涙が溢れて止まらないの？

道行く人は見て見ぬふり。
それでいいんだけどさ。

恥ずかしさとかも、不思議と感じなかった。

そうして辿りついたのは

1件の飲み屋。

まだ4時だけど。

今日はいっかって。
何もかも忘れてしまいたい気分だった。

そういう時はお酒に頼るのが一番だから。

立て付けの悪い引き戸を開け入ると、大将がギョッとした。

大｢久しぶりに珍しい子が来たと思ったら...
なんかあった？Aちゃん。｣
貴｢何にもないよー｣

店に入る前に涙を拭いたとはいえ、目が赤かったのか、ひどい顔だったらしい。

貴｢大ジョッキちょうだーい！｣
大｢え、帰れるの？｣
貴｢だいじょーぶ！はよはよ！｣

はやく、一瞬でもいいから忘れさせて？

大将はどうなっても責任とらないからな、といいながら大ジョッキを持ってきた。

大｢これも付けてあげるよー｣
貴｢ありがと！ここの枝豆が丁度いい塩加減だもんね！｣

持ってきてくれた枝豆と共にビールを流し込む。
一気に半分くらい飲んで、一瞬で酔いが回る。

貴｢やっぱりビールはうまいれすねぇ～｣