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貴「ごめん、今」
陵「本当に申し訳ないと思ってる。Aの事を悪く思ったし、傷つけて...
でも、俺は...」
それだけ言って俯いてしまった。
普通なら、いつもの私ならきっと
「もう2度としないでね」
って言って許してただろう。
だけど、今日はなんか
できなかった。
なんでなのか、全くわかんないかった。
けど、なんか許せなかったのだ。
貴「それで許すと思ったの?」
自分でもビックリするくらい低い声で
貴「そんなに後悔するくらいなら、最初からやらなければよかったじゃん。」
正論を吐いた。
のに、それに対しても陵くんは
「ごめん...」って。
この時、自分の中で何かが切れた。
パシンッ
乾いた音がした。
そのまま私は立ち上がって
貴「ごめんって言ってれば済む話なの?ごめんで済むなら警察はいらないって言うじゃん。」
それだけ言って残った飲み物やらケーキやらに目もくれず店を出た。
頬にはなんでか
温かいモノがつたっていた。
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06
作成日時:2017年3月29日 15時