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いつもの待ち合わせ場所に来てみれば、まだ2時5分前だというのに陵くんはそこにいた。


貴「ごめん、待った...よね?」
陵「いや、さっき来たばっかりだから」

いつもそうやって時間より早く来て待っていてくれるじゃん。


貴「ありがとう」


いつもなら言わない事も、今日で最後なんだしね。

貴「どこ行こっか?」
陵「行きたいところある?」
貴「どこでもいいよ」
陵「じゃあ、久しぶりにカフェでも行こっか。甘い物、好きでしょ?」
貴「いいよー」


会話だけ聞いたら初々しいカップルみたいだけどね...
もう戻れない。


______________


店に入って席についてからも会話もなく。
でも、自分から切り出すのも馬鹿らしいじゃん。
こっち、悪いことしてないし。

そんなこんなで、陵くんが口を開いたのは頼んだドリンクとケーキが運ばれてきたあとだった。


陵「この前、本当にごめん。」
貴「うん。他に女の人、いたんだね。」
陵「ちゃんと話すね。」

そういって陵くんの話した内容を簡単に言えば、出来心だったらしい。
就職して何かと忙しくて辛い時に、あの時一緒にいた彼女が優しくしてくれたんだと。
私がいるのを隠して仲良くしていて、飲みに行ったあとそのまま...

で、ホテルから出たら何故かコンビニに私がいた、と。


ありがちですわな。
まあ、最近会えてなかったからね。
とはいえ、さ

陵「本当にごめん」

さすがに私も“ごめん"だけで許せないよ。

貴「それで、陵くんはどうしたいの?」

私まで浮気してるなんて言われましたし?
そこは銀さんがうまく説明してくれたからいんだけどさ。

どうせ別れたいって話でしょ
そう思ってきたからか、やけに今日は肝が据わっている気がする。

そんな私の予想は






陵「俺は...もう1回やり直したい。」


大幅に外れていたらしい。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みや | 作者ホームページ:https://twitter.com/miyadao_orz?s=06  
作成日時:2017年3月29日 15時

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