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ミックス。 ページ44

「おはようございま…す?」

語尾を上げた疑問形の挨拶が聞こえ、顔を上げると、ドア付近で立ち尽くしている少年が目に入った。

まぁ、無理もないだろう。

私は今、身動きひとつできないほど、たくさんの『もの』に埋もれていた。

「やぁ…おはよう…」

なんとか隙間から腕を出し、少年に力なく挨拶を返す。

「どうしたんですか…それ…」

少年が引き気味に聞いてきた。
そんな事言われても私だってよくわからない。

とりあえず、今朝起きたことから話そう。


珍しく朝早くに目が覚めたから暇潰しに新聞を読んでいたら、上から綺麗にトッピングされたチョコレートが降ってきた。

一瞬少年の仕業かと思ったが、アイツが私になにかくれるなんてありえない。

神様からの贈り物だろうか。
まぁ、そう言う事にしよう。

ありがたく頂戴して後で食べようと新聞紙をたたむと、今度はシンプルな箱に入ったマシュマロが降ってきた。

ほう、これもくれるのか。
なかなか太っ腹な神様だこった。どの神様だか知らないが、今度天国へ行ってお礼を言わなくては。

左手にチョコレート、右手にマシュマロを持って一歩踏み出そうとしたら上からすごい勢いで教科書が数冊降ってきた。

少年を学校に行かせろってか?
生憎だが冥界に学校なんてものはない。だけど、もらえるなら何でももらうぜ。

教科書を拾っていると上からドドドドと音が聞こえ、見上げるととたくさんの『もの』が私に向かって落ちてきた。

そして悲鳴を上げる間もなく、私は『もの』達の下敷きになり、今に至る。

「という訳さぁ…」

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設定タグ:オリジナル小説 , ギャグ   
作品ジャンル:ギャグ, オリジナル作品
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黒猫柚月(プロフ) - 少年君、面白いです! (2016年5月26日 21時) (レス) id: b28f5a93d4 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜アルペジオ(プロフ) - たのしみにしてます!! (2016年2月26日 17時) (レス) id: b28f5a93d4 (このIDを非表示/違反報告)
白桜 - とても面白いです!いつも読ませてもらってます。 (2016年2月11日 20時) (レス) id: b28f5a93d4 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - おもしろかったです!よかったら私の作品 見てください (2016年2月10日 15時) (レス) id: d722fb9a07 (このIDを非表示/違反報告)
sayaka(プロフ) - ヘモグロビンさん» いえいえ。ありがとうございます。 (2015年12月25日 20時) (レス) id: a1946caf5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でんでんむしの奇行種 x他2人 | 作成日時:2015年3月7日 20時

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