ファーリス杯当日 ページ7
王「えー……。本日はお日柄もよく……」
「キャーーーッ!!
ファーリスさまが来たわよーーー!!」
王の挨拶は虚しくも、人々の歓声とトランペットの音で掻き消されてしまった。
「ファーリスさまーーー!!」
「キャーーーッ!!かっこいいーーー!!」
私は一応、旅人さん達と一緒に観客席の方からそのレースを眺める事にした。
そして、王子になりすましたイレブンの次に出てきたのが……
A「シルビア……。」
??「あら、あんた。あの旅芸人の事よく知ってるの?」
A「あ、いえ。有名な方なのでよく耳にするもので……。」
??「ふぅん…。」
いきなり話しかけられてビックリしたが、一応誤魔化しておいた。
あれ?でも今回のファーリス杯って兵士達がレースに出場する筈じゃ……。
兵士B「A様!レースに出る筈の兵士が大怪我を負ってしまいまして…直ぐに処置を施してもらいたいのですが……。」
成程、つまり彼はその兵士の代わりに出場する事になったというわけか。
A「分かった、今すぐ行く。」
兵士と共に、一旦観客席から離れる。
サーカステントの近くにある救護室へと向かうと、見ただけで痛々しい傷が身体に何十箇所もあるのが分かる。
A「……何があってこんな怪我を?」
魔物と戦ったとしても、本当に弱い者で無ければこんな大怪我は負っては来ないだろう。
兵士C「実は、レースの練習中に突然彼が乗っていた馬が暴れ出してしまい…。」
A「はぁ……あれ程馬には気をつけろと言ったのに…。」
この傷ならベホイミを受け続けてたら何とかなるだろうか?
ベホイムやベホマはMPの消費が高いし、しかも持て余してしまうので勿体無い。
ここはベホイミでいこう。
A「ベホイミ」
この傷が完治する頃には多分レースはとっくに終わり、表彰もされている頃だろう。
A「レース見たかった…。」
少しだけ恨ませてくれ、兵士よ←
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KFC組を愛し隊 - 、、、何だろう、この勇者のショタっぷり、、(誉め言葉) (2020年9月26日 16時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 良い話ですね…(泣)感動しました。これからも更新頑張ってください!応援しています( ´ ∀ ` )ノシ (2017年12月23日 3時) (レス) id: 6160959f20 (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - ミファーさん» ありがとうございます^^* (2017年12月3日 10時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
ミファー - 楽しみながら見ています!これからも頑張ってください!(゜∇^d)!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: a08f22c5ed (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - カグレさん» カグレ様、初めまして。そう思って頂けて嬉しいです。どうぞこれからもこの小説を宜しくお願いします。 (2017年11月3日 21時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初音♪ゆいか | 作成日時:2017年10月10日 21時