双頭の鷲との再会 ページ40
A「警備も何とかごまかせた……かな。」
私の持ち前の魔力で何とか城の中に入る事が出来た。
あとはあの2人を探すだけだな。
A「デルカダール城ってこんなに広かったっけな〜……。」
本当に久しぶりなので、城の中がどのような感じだったかはあまり覚えていない。……訳では無いけどさ←
??「お前……Aか?」
A「……ご名答。久しぶりだね、グレイグ、ホメロス。」
まさかの双頭の鷲の2人からこちらに来てくれるとは思ってなかったよ。
グレイグ「直ぐに王に報告を……!」
A「ちょ、ストップストップ!そうじゃなくって、今日はちょっとあんた達と話をしに来たんだよ。」
ホメロス「私達に……か?」
A「ま、ちょっとベランダに出て話さない?」
あっぶねぇ……誤解を解いてなかったら私はそのまま牢屋で一生を過ごすことになってたよ。
***
A「にしても久しぶりだわぁ。」
ホメロス「お前とこうやって話すのもな。」
A「まぁね。」
こうやって外で微睡みながら話を進めていくのも悪くは無いね。
A「相変わらず王様には忠実よね、2人とも。」
グレイグ「当たり前だろう。」
A「ま、こうやって私と喋ってる時点で王の命に背いてることになるけど。」
ホメロス「じゃあ……今ここで殺しておくか?」
A「それが"正義"だとでも?」
グレイグ「この世界の為には殺さなければならんだろ。」
A「私を殺して平和になるならとっくに自分で命を絶ってるわ。」
私が居なくなるだけで平和になるなら、喜んで死ぬわ。
そして次の瞬間、ホメロスが私に剣を振りかぶってきた。
ホメロス「…………何故逃げない。」
A「ホメロスなら殺しはしないと思ったから。ただそれだけ。
それに、やらなきゃ行けないことがあるからね。」
それに、あれぐらいなら簡単に避ける事が出来るからね。
グレイグ「何故、悪魔の子の味方など!」
A「私の主君はエレノア様、ただお1人よ。エレノア様のあの日の命は、絶対に守りきって見せなきゃ。」
あの日の言葉はこの先一生忘れない。絶対に、この命尽きる最後の瞬間まで、守りきって見せるから。
A「うん、話せて良かったよ。じゃあね。」
もう、こうやって話すことは多分無いだろう。次に会った時は、剣を交える時だろうから。
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KFC組を愛し隊 - 、、、何だろう、この勇者のショタっぷり、、(誉め言葉) (2020年9月26日 16時) (レス) id: edd235e4c2 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 良い話ですね…(泣)感動しました。これからも更新頑張ってください!応援しています( ´ ∀ ` )ノシ (2017年12月23日 3時) (レス) id: 6160959f20 (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - ミファーさん» ありがとうございます^^* (2017年12月3日 10時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
ミファー - 楽しみながら見ています!これからも頑張ってください!(゜∇^d)!! (2017年12月2日 21時) (レス) id: a08f22c5ed (このIDを非表示/違反報告)
初音♪ゆいか(プロフ) - カグレさん» カグレ様、初めまして。そう思って頂けて嬉しいです。どうぞこれからもこの小説を宜しくお願いします。 (2017年11月3日 21時) (レス) id: 97a168b901 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:初音♪ゆいか | 作成日時:2017年10月10日 21時