Dark&Smile (ページ21)

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豆原「そういえば今日ってこれから学校とかですか？」

『そのつもりだったんですけど、今日は行くのちょっと辛いのでこのまま帰ろうと思います。』

豆原「あ、じゃあ送りますよ。」

『え、それは申し訳ないです！』

豆原「いや、送らせてください！！

あ、家知られるの嫌だったら近くまでとかでも大丈夫です！
てか一人暮らしですよね？
1人でいるの辛くないですか？お友達とか彼氏さんのとことか行った方がいいんじゃ、」

こんなときに頼れるような親しい友達は東京にはいない。

もともと人見知りなせいで、自分から友達を作りに行けないからだ。

こういうときこそ瑠姫に来てもらうべきなんだろうけど、お客さんと一緒だったらなんて考えてしまって、何となく最近は自分から連絡しなくなっていた。

『いえ、このまま家に帰ります。
でも豆原さんも電車乗ってたってことはどこか行く途中だったんじゃないんですか？』

豆原「あ！そうだった！
ちょっと待ってください、電話します。」

そう言って豆原さんは誰かに電話をかけた。

豆原「あ、もしもし蓮くん？
すみません、今日ちょっと遅れるか行けないかもしれないです。
詳しいことはあとでLINEするんで！ごめんなさい！

これでよし、じゃあ帰りましょう！」

『大事な予定とかじゃないですか、？
私のせいですみません。』

豆原「全然気にしないでください！
俺が全部したくてやってることなんで。」

そう言ってホームに向かう豆原さんの顔はやっぱり赤かった。