不安4 ページ38
紫耀side
あれから、ずっと俺の側を離れず、ひっつき虫状態のA。
｢A、ガスは使えるからさ。
何か飲む？？｣
冷たい床に長時間座っていたせいか、Aの体は冷えていた。
｢何がいい？｣
A｢ココア。｣
｢分かった。｣
A｢行かないで…ﾋｯｸ…ｸﾞｽ。｣
お湯沸かそうとキッチン行くだけでも、俺から離れたくないらしい。
｢なら、一緒に行くか。キッチン。｣
A｢…うん。｣
お湯を沸かし、ココアを作るのもすぐだしキッチンで待機。
A｢……ごめんなさい。｣
A…。
何も悪くないのに、申し訳なさそうに謝る姿に兄として恥ずかしい。
今日は、本当に反省している。
俺が一番Aのこと知ってるのに。
いつもそうだったんだ。こういう日は。
親はいないし、唯一頼れる兄は仕事で人助け。
医者になると、どうして家族より優先してしまう。
その結果がこれだ。
｢ごめんなー、A。
一人にして…。｣
A｢ち、違うよ。私がもっとしっかりしないから。｣
ほら、こうやってAは自分を責めるんだ。
｢違うよ。Aは十分してもらってるよ。
家事だって、ほとんど俺達が帰ってきたら終わらしてくれてる。｣
A｢だって、それはお兄ちゃん達が働いてくれてるから、私は学校にも行けるわけだし…。｣
｢ほらね。やっぱり分かってない。｣
A｢……ぇ。｣
本当に。
全く。
分かってないよ。Aは。
｢俺はAに支えて貰ってるんだよ、毎日。｣
そう言うと、どういう意味なのか理解出来ていない様子のA。
だから。
だからこそ。
今伝えたい。
｢ありがとう。｣
A｢…ッ！！……ｸﾞｽッ…紫耀にぃ……。｣
仕事で疲れた体をいつもAは自分のことより俺らのことを心配して、家の事をしてくれてる。
正直。
仕事は疲れるけど、家まで持ち帰って疲れた表情は出さないように俺は気をつけてた。
でも、Aの目は鋭い。
節々に出る態度がいつの間にかAの負担になっていた。
だから、こんな怖い思いをしても、連絡もしない。
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ことみ - 分かりました！次回は移行後ですね!!楽しみにして待っています!!頑張って下さい！ (2019年11月1日 21時) (
レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» いえいえ^^*次回は移行後になります！これからもよろしくお願いします！！ (2019年10月29日 23時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 更新ありがとうございます!!お話読ませていただきました！とても面白かったです！これからも頑張って下さい！ (2019年10月28日 20時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
yumia(プロフ) - ことみさん» ありがとうございます！本日更新しますね！そろそろ移行も考えております。今後もよろしくお願いします！！ (2019年10月26日 21時) (レス) id: d41151a8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ことみ - 私はこの小説がお気に入りです！続きが気になるので更新お願いします！これからも頑張って下さい！ (2019年10月25日 23時) (レス) id: 0327457350 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumia | 作成日時：2019年5月8日 20時
