村娘10 ページ12
村の中心部に行くと、立っている村長の姿が見えた。
村長「おお、これはこれは…朝早くに御足労お掛けします」
Sm「いえ、勝手に私が早く来ただけなのでお気になさらず。こちらこそ申し訳ない」
Aは2人の会話が終わるのを見計らい、村長に挨拶をする。
『おはようございます、村長』
村長「おはよう。…あっ、昨日Aのためにアレを花で作ったんだよ。少し待っててくれ」
そう言った村長は、自宅へと戻っていった。
"花"
その言葉を聞いてAは期待により笑みを零す。なぜなら、村長の作る花のアクセサリーはどれも1級品であり、いつかは自分のも作って欲しいと思って居たからだ。
数分も経たない内に村長は何かを手に持ち、Aの元へと戻って来た。
村長「はい、これ」
村長はAの右手を握り、そっとAの手に花のコサージュを置く。
村長「赤いポピーで作ったコサージュだよ。これを見て、私達のことを思い出してくれ」
『ありがとうございます！』
その出来栄えはプロの技であり、とても綺麗な仕上がりであった。Aは早速髪へ付ける。
村長「とても似合ってるよ。…えー、それじゃあこれからスマイル様とお話があるから。Aは…あれだ、村を出る準備でもしててくれ」
『分かりました！』
Aはコサージュの嬉しさで胸を躍らせつつ、自分の家へと向かう。
Sm「また後でな」
そうスマイルに声をかけられたAは、スマイルに向けてお辞儀をするために振り返る。
すると、村長が悲しげな顔で俯いているのが視界に入る。しかし、花のコサージュに夢中なAはそれに気付くことはなかった。
Aはスマイルにお辞儀をし、再び家へと向かって歩いた。
ーーー
『ぷはー！！』
Aは帰るやいなや布団へダイブする。何しろ、準備は今日母親がやってくれたおかげで何も無いのだから。
ふと時計へ目をやると、針は7時を示していた。
『(この時間じゃ友達はまだ寝てるだろうし、大人達は朝仕事だから挨拶は8時でいいかな)』
そう布団の上で次にやることを考えていたAであったが、気づけば布団の誘惑に負けていた。ギリギリ残っていた意識で花のコサージュを台の上に置き、そのまま眠りへとついた____
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リリルル(プロフ) - うるふさん» 作者人間じゃない説は草。いい小説だなんて嬉しいです(*´ω`*)応援コメ嬉しかったから更新奮発しときますね(ちょろい) (2020年2月8日 19時) (
レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
うるふ - なぬ？！何故こんなにいい小説ができるんだ……？！……は？！まさか…………貴様！！人間じゃないな？！（あ、ほんとすみません、こういうの一回やってみたかったんでs殴） (2020年2月8日 10時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
リリルル(プロフ) - 龍愛さん» 更新サボってました()コメントありがとうございます！ちょっと更新スピードあげますね。 (2019年11月23日 19時) (レス) id: 8f482cee5c (このIDを非表示/違反報告)
龍愛 - この続き待ってます！ (2019年11月23日 17時) (レス) id: 91cfc48d61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリルル | 作成日時：2019年8月8日 7時
