続き5 ページ9
「(そろそろいいかな)」
みんなの家や共有の家など探し尽くし、ようやく外に出て探そうと家を出る。すると、丁度メンバー5人とばったり出会った。
みんなは僕を見るなり何か焦った様子を見せた。
「みんな集まってどうしたん？僕だけハブとかいじめ〜？w」
「ちげーよwちょっとみんなで整地作業してただけだ」
「えー本当かなきりやんさーん？」
「疑ってどうするんだよw…まあ俺ら土で汚れてるから風呂入ってくるわ。かくれんぼ頑張れよ〜」
そうきりやんと話終えると、みんなはぞろぞろと自分の家へ帰っていった。
……かくれんぼしてるなんて言ってないのに。
「じゃあ僕も本気で見つけちゃうからね〜」
隠れているAに聞こえるよう大きな声を出し、メンバーが来た方へ歩いていった。
〜〜〜
探り探り歩いていると、畑に着いた。そこはかぼちゃやスイカを育てていて、まだまだ食糧難の僕達にとって大切な場所だ。
「(かぼちゃ沢山出来てる！A、かぼちゃスープ好きだからかくれんぼ終わったら取って帰ろ〜)」
なんて終わった後のことを考えながら畑を離れ、かくれんぼを続けた。
しかし____Aは見つからなかった。
その晩はひたすら探した。メンバーにも手伝って貰いながら拠点全体を探しに探した。だけど、Aは見つからなかった。
次の日もずっと探した。大声を出し、建物の隅々まで探し、もしかしたらと教会がひとつしかない村まで行って探した。…けど、Aは見つからなかった。
そして、さらに次の日の朝になった。
〜〜〜
「………」
…眠れない。
僕はAの事が気になり、あの日から全く眠りに着くことが出来なくなっていた。
「(散歩でもしようかな)」
時刻は早朝の6時。この時間に散歩とか健康過ぎでしょ僕。寝てないから不健康だけど。
そんな冗談を考えながら寝間着からいつものパーカーに着替え、外に出た。
「おー眩しー」
ドアを開けた瞬間、日差しが一気に入り、とても眩しかった。しかし、日差しのおかげでポカポカと暖かかった。
早速散歩がてら色々回っていると、畑の作物が沢山実っていることに気がついた。こんだけ暖かいと育つのも早いのかな？
…手伝ったらみんなから褒められるかな？
利益を考えた結果、僕は畑仕事をすることを決めた。単純に褒められたい！
「久々に僕頑張っちゃうぞ〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 119人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリルル | 作成日時：2020年1月8日 4時
