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『＿＿＿＿＿＿＿ん、』
「起きたか」
『あっ、えと、おはようございます…』
昨日貰った、布団がわりの草で縫い合わせたような薄い布をめくり、彼と目を合わせる。
朝になっても、この場所は森に閉ざされているため薄暗く、沈黙だけがこの場に漂っていた。
鳥のさえずりさえも全く聞こえず、私達の吐息と葉が擦り合う音だけが耳に入ってくる。
ふぅ、と息を吐き、昨日から疑問に思っていたことを口にする。
『…あの、ダークライ、さん？ 貴方は私を食べるんですよね…？』
「……どういう意味だ？」
『えっ、？そのままですけど…』
「何故そう思う。誰かに言われたのか？」
『あぁ、はい。まぁ…。
その、私が住んでいたのはライノタウンなんですが、よく分からないですけど千年に一度貴方に村の子供を差し出す儀式があったんですよね、？
えっと、それで、昨年がその年だったのに、その儀式をしなかった事が原因で一年中災害に見舞われた、って村長さんが政府に言われたらしくて…。
ごめんなさい。意味わかりましたかね？』
「嗚呼、分かった。
………ルーシェと言ったか、お前の住んでいる世界では、私は随分と誇大に言われているらしいな。」
『え、っと？』
どういう意味か理解出来ず、目で問う。
「私には千年に一度子供を差し出せという命令をできるほどの権利や、故意に災害を引き起こせるような力はない。
…つまり、その話は全て造り話だ。」
『えっ！？そ、そうなんですか！？』
思わず身を乗り出して聞いてしまう。
その事実にも驚いたが、表情も声のトーンも全く変えず言う彼にも驚く。
「嗚呼。…後、敬語はやめろ。呼び捨てで構わん」
『わ、わかった』
…あれ？ってことは私、騙された………？？
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そば粉 - 続き気になります!! 応援してます!! (2019年4月30日 17時) (
レス) id: f1ff19a19d (このIDを非表示/違反報告)
めあ(プロフ) - MOCHIさん» ありがとうございます！！頑張ります…！ (2018年12月25日 20時) (レス) id: 543aaa1f60 (このIDを非表示/違反報告)
MOCHI - あわわわ、すごく素敵な作品ですね……！ 応援してます！ (2018年12月23日 23時) (レス) id: 139e078ce7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めあ | 作成日時：2018年12月11日 20時
