悪役ヒロイン (ページ40)

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一番の友達(タカシSide) ページ40

稜「来週は文化祭か～」

「早いな～」

昨日村田くんと話してからずっと気になっていた

笹田さんの好きな人

村田くんは諦めるって言うてたけど、なんで諦めるって言うたんかよう分からんかった

俺の告白を後押ししてくれたのはめっちゃ嬉しかったけど

笹田さん好きな人おるんやったら、俺なんて勝ち目ないやん…

もしかして福田くんがまだ好きなんかな…

稜「太陽？聞いてる？」

「えぇっ？なんの話？」

稜「なにびっくりしてんだよ笑文化祭誰と回るんだって聞いてるんだよ！笑」

「誰と回る…」

俺の頭の中には

稜「笹田さんと回りたいんだろ？」

笹田さんしかいなかった

「…うん」

稜「多田と別れたのは、ちゃんと自分の気持ちに気付けたから？」

「うん。稜雅に言われてやっと気付けてん。あと知りたかった事もちゃんと分かったから。稜雅ありがとう」

稜「やっといつもの太陽に戻ったな笑」

「どういうこと？」

稜「多田といた時の太陽はなんか無理してる感じがしてたんだよ。やっといつもの太陽に戻った」

「稜雅にはなんでもお見通しなんやな笑」

稜「俺の一番の友達だからな笑」

「ほんまにありがとう。いっつもありがとう」

稜「なんか照れるな笑太陽に言われると余計照れるわ笑」

1年のときにいつもクラスの端に座ってた稜雅

誰とも話さずにスマホばっかりいじってた

何故か俺は稜雅に話し掛けたくなって

話し掛けたのが始まりやった

初めはお互いよそよそしかったけど

話していくうちに親しくなって

これからもずっと友達でおってほしい

そう思うようになった

「…ありがとう」

稜「頑張れよ。応援してるから」

これから先も俺の一番の友達は稜雅なんやろなって

そう思った