11* ページ13
あー気持ちよかった。日本のお風呂と地味にシステム同じで安心した。シャワー式とかだったら泣いてた。
特に怪我とかイベントもないみたいだし、多分もうなんか今日のところは寝るだけだろう。明日は…分かんないけど。
さっと体を流して、風呂場のドアを開けた。タオルを落としそうになって、目を逸らしていたのが悪かったんだと思う。目さえ離してなければ、踏みとどまれたのに。
『……あ』
「………ごめん!!!!!!!!」
脱衣所にタオルと着替えを持ってきた先生に気づいてれば。
『ラッダァ先生!いや、こちらこそ、あの』
「いや俺が悪いから!!!これ着替えだから着ろよ!!!失礼しました!!!」
『あ、ちょっと!』
スパンッ!と小気味いい音を立ててしまる扉。……恥ずかしい。羞恥心と申し訳ない気持ちを抱えながら、自分の私服より一回り大きい黒のTシャツを手にした。
…着替えよっと。
・・・・・
『…お風呂、あがりました』
「あーい」
1階のリビングに降りるとバツが悪そうに頬を染めてアイスを頬張っている先生がいた。てか色っぽ…じゃなくて。さすがにさっきのは申し訳なさすぎるので、せめて気にしてない旨を伝えることにした。
……普通に持ってきてくれただけだしね。脱衣場の扉開けてたの私だし。
『ごめんなさい、扉開けたままにして…』
「や、俺がまずかったよ。ごめんな」
出会った時の獰猛な様子とは別人のように(※失礼)力なく笑う。久しぶりに見た女性の裸が出会って初日の女の子だったらビビるよなあ。うん。やっぱり罪悪感が拭いきれない。
そんな私の心中を見透かすように、気にすんなと言って先生は頭を撫でてくれた。優しく、髪の流れに沿うように。……年下の扱い、慣れてるなあ。
『ところで、私どこで寝ればいいんですか?ここ?』
「え?嫌じゃなきゃ俺の部屋だけど…」
『…ラダ先は?』
「急に呼び方……俺は床かここかな。あれ普通にシングルだし。」
この人自分大事にしなさ過ぎだろ。無自覚か?無自覚なのか。…この世界線に私が来たの、もしかしたらこの人をケアする為なのかもしれない。うん、絶対そうだ。この調子だといつか死ぬぞ。
しばらくどちらがベッドで寝るかの喧嘩(という名の譲り合い)をやり合ってから、疲れて結局私が先に寝落ちて朝起きたらベッドの中だったのは解せない。
149人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「転生」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるな - うっわ…すんごい面白い…更新待ってます! (2022年11月12日 1時) (レス) @page14 id: 1df39dbcc9 (このIDを非表示/違反報告)
もか@ワイテ民(プロフ) - ラダ先可愛すぎんか?更新待ってます! (2022年1月21日 18時) (レス) @page11 id: 471eb0001e (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 私はすきよ........更新待ってます(語彙力はラッ先に血と一緒になめとられたわ) (2022年1月3日 3時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
よくねたしおだおぉぉぉぉ!!! - アッ、、、、、、好き、、こここ更新!ブリッジでっ待ってます!!! (2021年12月7日 16時) (レス) @page14 id: a2762c3708 (このIDを非表示/違反報告)
冷兎 - やっべぇ、夢主と同じ思考回路以上の思考やってら() (2021年8月12日 23時) (レス) id: 3cae246b7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白雪 | 作成日時:2021年4月26日 22時