第13話 ページ14
『あ』
玄「え」
風呂場へ行く途中、不死川の弟が寝ている部屋の前を通ったら、不死川の弟が出て来て鉢合わせした。
『起きてたか』
玄「………え、ちょっ、ゆきっっっ!!!なんっ」
色々と何かを言いかけ、部屋に入り羽織をかけてくれる。
玄「っっっ、透けてます…!寝間着から…!はっっっは、は、肌っが…!」
『気にするな』
玄「気にします…!お願いですから、お体を大切になさってください…!」
嗚呼、そう言えば不死川も似たようなこと言ったな。
兄弟だな、コイツらは。
風呂は諦めるか。
羽織を受け取って座り込む。
『ここ出会ったのもなんだ、話に付き合え。暇していた』
玄「は、はい…俺で、よかったら……」
『そうしてくれ。あと、盗み聞きするくらいなら堂々と隣で聞け、黄色いの』
玄「!?」
弟が勢いよく振り向けば、隣の部屋で寝ていたであろう黄色いのが顔を出す。
善「な、なんでわかったの?炭治郎みたいに鼻がいいの?それとも耳?」
『気配ばればれだ、もう少し消せ』
手招きして縁側に座らせる。
『どんな話をするか』
善「自分で言っておいて?」
『人に話をするのは初めてだ。聞かれれば応える、聞きたいことがあったら言ってみろ。それしか会話したことない』
玄「そうなんですか…」
善「………じゃあ、さ……一つ聞いてもいい?」
申し訳程度に手を挙げる黄色いのを見る。
『なんだ』
善「そのっ…アンタの使う、雪の呼吸ってさ……使い続けてもいいやつなの?」
黄色いのの質問は実に的確だった。
核心をついていて、尚且つ気づいている顔だ。
こいつ、耳がいいな?
『気づいたか。耳がいいのも困りものだな』
善「そりゃ…聞こえるのは仕方ないだろ」
玄「ゆ、雪柱……さま……?」
弟は何がなんだか、って顔だから仕方ない。
『私の呼吸について話すか』
呼吸の話だ。
どんな型があるのか、その型がどんなものか
どんな戦いに適しているのか。
そして、どんな副作用があるのか。
最後の内容を聞いた二人は顔が青ざめる。
私はそんなのを気にもせず淡々と話したのだった。
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あるま。(プロフ) - 実弥&左馬刻&勝己ラブさん» ありがとうございます!!なるべく毎日更新出来るよう頑張ります!! (2022年2月5日 3時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己ラブ - 凄く面白いです^ ^相変わらず実弥カッコいい(^ ^)ほぼ毎日読んでるんですが、飽きません!こういう小説好きです。更新毎日楽しみにしていますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ (2022年2月4日 21時) (レス) @page20 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» コメントありがとうございます!!今後の展開で分かりますー!!! (2022年2月2日 22時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
*Flonaison* - あるま。さんこんにちは*Flonaison*です。昨日仕上げた内容ですがヒロインは鬼が潜伏してないか情報を探るのですが鬼は一体どこにいるのでしょうか😥 (2022年2月2日 16時) (レス) @page17 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» ひえ、ありがとうございます!!色々設定考えてるので、書き込めるよう頑張ります!! (2022年1月30日 21時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あるま。 x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 4時