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第20話 ページ21

私の予想が正しければ、もう少しだな。
そう思ったら気配。


『どうした、竈門禰豆子』
禰「む!」


顔を見れば驚いた顔をしている。
竈門禰豆子は登ってきて、私の隣に小さく座る。


『斬りはしない。御館様から連絡が来ている。お前は人を喰わないと聞いた』
禰「むー」
『……災難だな、鬼にされるとは。でもその様子だと、兄である竈門炭治郎と一緒にいれるから不満ではなさそうだな』
禰「むう!!」


元気に頷いたと思ったら、頭を差し出してきた。


『なんだ』
禰「!?!?」


理解できなかった私を見て驚き、
手を取り自分の頭に乗せた。


『ああ、撫でろってことか』
禰「むーう!!」
『はいはい』


しばらく頭を存分に撫でていた。
チラッと竈門禰豆子の顔を見ると、なんだか嬉しそうな顔をしていた。
私だって笑えてた時期はある、こんな感じに笑えていたのは、いつだったか……。


『っ!?』
禰「??」


唐突に来た頭痛でバランスを崩し、木から落ちる。


『ぁ』
禰「!?む、ぅ!!」


竈門禰豆子は驚いて反応が遅れ、
私も頭痛で上手く動けない。
このままだと地面に叩きつけられると思ったが


伊「どりゃー!!!」
『!』
禰「おや、ぷん!」


おやぷん?
見上げれば猪の頭。


『猪か』
伊「俺は嘴平伊之助様だ!!!ままみや!」
『尼宮Aだ、嘴平伊之助』
伊「ぬ!?………知るか!!」
『そうか』


嘴平伊之助が抱えて受け止めてくれたらしく、
無事に降りることが出来た。
気付いたら謎の頭痛もなくなっていた。
なんだったんだ?


伊「…A、は、なにしてんだ!」


あ、覚えた。


『鬼が動いてないか見てた』
伊「見えるのか!」
『見える』
伊「すげーな!」
禰「すげ、な」
『……』


純粋だな、この二人は。
そんか二人を横目にまた木に登る。


伊「登るのか!」
『上からの方が見える』
伊「俺様も登ってやる!」
禰「のぼ、る!」
『そうか』

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あるま。(プロフ) - 実弥&左馬刻&勝己ラブさん» ありがとうございます!!なるべく毎日更新出来るよう頑張ります!! (2022年2月5日 3時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
実弥&左馬刻&勝己ラブ - 凄く面白いです^ ^相変わらず実弥カッコいい(^ ^)ほぼ毎日読んでるんですが、飽きません!こういう小説好きです。更新毎日楽しみにしていますヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪ (2022年2月4日 21時) (レス) @page20 id: 46d98ab23b (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» コメントありがとうございます!!今後の展開で分かりますー!!! (2022年2月2日 22時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)
*Flonaison* - あるま。さんこんにちは*Flonaison*です。昨日仕上げた内容ですがヒロインは鬼が潜伏してないか情報を探るのですが鬼は一体どこにいるのでしょうか😥 (2022年2月2日 16時) (レス) @page17 id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
あるま。(プロフ) - *Flonaison*さん» ひえ、ありがとうございます!!色々設定考えてるので、書き込めるよう頑張ります!! (2022年1月30日 21時) (レス) id: 030aba5c68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるま。 x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 4時

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