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……あ、チョコレートもいけんな。
って違ぁぁう！！！
今は甘いもの食べて和んじゃダメ！！
流されちゃダメなやつゥ！！
……すっかり骸のペースに巻き込まれてしまっている自分に、チョコの糖分のおかげか気づけた。
クッソ、こうなったら……
……顔どころか、全身が熱い。その熱を、ありったけの力に変えて、さっき言いかけた言葉を思いきり叫んだ。
「なっ……なっ…………ナッポーのくせにぃぃぃい！！！」
「……なっ！？」
……あ"ー……なんか疲れた。一気に疲れた。
僕は謎の達成感に包まれながら、ぜえぜえと肩で息をする。
ふっ……ははなはは！ｂ言ってやったぜ！！
目がクラクラしながら興奮でテンションが上がりまくり、ちょっとヤバイ人になりかけた時。
「だっ……誰がっ！！ 誰がナッポーですか！！！」
いきなりのショックで固まっていた骸からの数テンポ遅れたツッコミで、なんとか冷静さを取り戻した。
……そして、気づいた。気づいてしまった。
……気づかなければよかったァァァ！！！
「…骸……。ここ、お店の中ですー」
「「………………」」
「ありがとうございましたー」
僕と骸は、周りからギリギリ不審に思われない程度で、でも全力で店から距離をとる。
……あの店もう、死んでもいかねぇ。
……僕達がイチャイチャしていたことは、あの店の中では全く目立っていなかった。むしろ、目立っていたのは僕と骸の心の叫びだけだった。
って、イチャイチャってなんだゴラァァァ！！！
……ああ、あの店にいたバカップルからの視線を思い出すと……
普段は人目なんて気にしない僕だが、もしかしたらあの、骸にからかわれてたのとか……スプーン口に突っ込まれてたのを見られたかもしれないと思うと……
あああああっ！！！
簡単に言うと、恥ずかしすぎて燃えそうである。
ああもう！！ 僕の代わりにあの店にいたリア充全員爆破しろ！！！
は？ 僕がリア充？
んなわけあるかボケェェェエ！！！
いや、ね。目立ってたのは叫びの方で、その……さっき言ってたのは正直全然目立ってなかったってのは僕だってわかってるさ！
でも！！ そっちのさっき言ってたのの方が僕にとってよっぽどいたたまれないんだよォォォオ！！！
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作者名：夢うさぎ | 作成日時：2019年5月3日 19時
