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「だから、勝手に動いたのは悪いって言ってるじゃない!」

「だから、勝手に動くなと言っているであろう!」

「はあ……。仕方無い。はい、お土産」

「はあ?」


被害者の日記帳だよ、と上機嫌に言う。
美影は、その日記帳を宙に投げて笑った。


「まあ、気になったら見てよ。私は廣瀬君の手助けをするからさ」


そう言ったあと、廣瀬が頭を回転させて考えているところで机をポンポンと二回叩いて、自分に気づかせた。
そして、廣瀬の向かい側に座って話しかけた。


「メッセージの解読、上手くいっているかい?」

「え、いや、全く……」

「一つだけ、良いこと教えてあげようか?」


美影は、人差し指をたてて言った。


「明神君が言ったこと、覚えているかい?」

「たしか『&』……ですよね?」

「そう。この『&』は犯人が二人居るっていう意味じゃあないんだ」


廣瀬は驚いたように美影を見た。
なら、どういう意味だ、と。


「簡単。これは暗号。『K&A』で一人を指しているんだ」

「え、一人……?」

「そう。それと、『&』はそのままの意味で読んではいけない。違う見方をしないといけない、とだけ言っておくね」


うふふ、と美影は笑って席を立った。


「え、それだけですか!?」

「それだけ?」

「教えてくれないんですか!?」

「えー……。頑張れ」


それ酷くないですか!? という声を遮って、知らないなぁ、と言う。
不動は、廣瀬を見てこう言った。


「廣瀬。美影は "ああいう奴" だ。実力はあるがやる気は無い」


あんな奴だけにはなるなよ、と不動は念押しして書類をまとめた。
廣瀬はというと、


(やる気は無いって……。というか『&』って何? 違う見方って何?)


美影のアドバイスでさらに混乱していた。

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ラハル - アノさん» ありがとうございます!他の作者様の素敵な文に負けがちですが精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いします!! (2017年3月5日 22時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - アノさん» お褒めに頂き光栄です(*´∀`) 更新遅れてますが頑張りますね(^o^ゞ (2017年2月24日 20時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
アノ - 凄く楽しく見せてもらっています!凄くこの作品好きなので更新頑張って下さい!応援しています! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 09388b2c82 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - 花園イリアさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!これからも頑張るので宜しくお願いします!! (2016年11月25日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» 有難う御座います! ご期待に添えるように頑張りますね(*´ω`*) (2016年11月22日 9時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年9月5日 18時

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