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1件目「午前零時の神隠し事件」 ページ3

白髪の混ざった黒髪に、綺麗な紫色の瞳。
秀麗な顔立ちの女は考えていた。


(この状況…、どうしよ……)


前に立つ三人の男。
顔は厭らしく歪んでいる。女は吐き気を感じた。


「オネーサン俺達と遊ばね?」

「朝からかい? 健康的だねぇ。
生憎、出勤途中なのだよ。邪魔しないでくれ給え」


女ーー美影神羅は微笑む。
三人の男は美影の服装を見て、吹き出した。


「オネーサン私服じゃん? 嘘つかないでよ〜?」

「嘘なんてついていないよ? あ、逆さ吊りならいいよ?」

「「「逆さ吊り!?」」」


美影は、私の趣味なのだよ、と普段通りの顔で答えた。
それからスマホの時計を見て、青ざめる。
そして表情を直して、



(流石に此れ以上遅れたら不動君の鉄拳制裁が……!)


美影が害虫を見るような目で男を見ていると、
青年に声をかけられた。


「あ、あの…!」

「ん、何だい?」


美影は声をかけられた方向を向くと、
切羽詰まったような顔をした青年がいた。


「探偵社の、美影神羅さん…ですよね?」

「そうだけれど…何だい?」

「探偵社…! 失礼いたしましたー!!」


「探偵社」と聞いて逃げていく男達。
最近の探偵社と言えば、どんなに凶悪な事件も解決するという探偵社。

下手をすれば異能で殺されてしまう。
そう考えたのだろう。


「それで…依頼かい?」

「はい…!」





赤レンガのビル。
人通りも割りと多い道路。
その三階にあるのが探偵社だ。


「美影ェ! 貴様は何処をほっつき歩いていた!
今は九時! 定時の一時間後だ!」

「まあ、そんなに起こらないでくれ給え。
ナンパされて。まあ、私がこの美貌だから仕方がないか。
そんなことより、今月初の依頼だ!!」

「「依頼!? よっしゃあ!!」」


美影は依頼人を座るよう促してメモの準備をする。
が、美影は座らずに黒江が座るよう目線で促した。


「友人が、誘拐されたかもしれないんです!」

…02→←探偵社員のご紹介



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ラハル - アノさん» ありがとうございます!他の作者様の素敵な文に負けがちですが精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いします!! (2017年3月5日 22時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - アノさん» お褒めに頂き光栄です(*´∀`) 更新遅れてますが頑張りますね(^o^ゞ (2017年2月24日 20時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
アノ - 凄く楽しく見せてもらっています!凄くこの作品好きなので更新頑張って下さい!応援しています! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 09388b2c82 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - 花園イリアさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!これからも頑張るので宜しくお願いします!! (2016年11月25日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» 有難う御座います! ご期待に添えるように頑張りますね(*´ω`*) (2016年11月22日 9時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年9月5日 18時

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