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『準備はいいかい?』

『大丈夫。そっちも計画通りにね』

『了解』







「いいかい? 市役所の警備は厳重なのだよ」

「だがら裏口から救出する方とロビーで騒ぐ方に別れるンだね?」

「そういうことです」


美影はホワイトボードに市役所の間取りを描き、指をさして説明した。
警備員が多いところを赤く丸で囲って、判りやすくする。

美影が赤く丸で囲ったところは、裏口と入口。
侵入経路は閉ざされていると言っても過言ではない。


「ロビーで騒ぐ方が警備員を引き付けてくれている間に裏口から侵入します。
割り振りはこれで良いですかね?」


そう言って、ホワイトボードを指さす。


陽動
・黒江
・山吹
・瀬川
・月

奪還
・美影
・不動
・東雲

待機
・名前が入ってない者


「陽動って何しましょうかねー?」

「騒いでいれば良いのじゃ」

「月詠さんの言う通りだよ」

「あんまり騒ぎすぎるといけないんじゃ……」


陽動を担当するものは何をしようかと盛り上がっていた。
それと逆に慎重にかつ迅速に計画をたてる奪還を担当するもの。


「まあ、裏口の警備員をどうにか退けるには私の巧みな話術が必要だね!」

「浮かれるな!」

「不動君、落ち着いて…!」


そんなに静かじゃない。寧ろこっちの方が煩い。


「判ったから。警備員がロビーに向かうのを私が促して、地下に繋がる裏口の扉をピッキングするからさ。それでいいでしょ?」

「ピッキングに少し引っ掛かるが…まあ、良いだろう」

「私はできるだけ指示を出すのです!」

「え、侵入は二人だけ?」

「不動君と美影君ならできます! 大丈夫ですよ!」

「まあ、頑張ってみるよ」


奪還担当者は東雲の指示に従うことに決定した。
一方、陽動の方はというと……


「ロビーをマジックショーの空間にしましょう!」

「やり過ぎじゃないか?」

「飲んでいれば良いのじゃ!」

「月詠さんの言う通りだよ!」

「二人までやめてくださいよ!!」


計画がぶっ飛んでいた。
大丈夫なのか陽動よ、と言いたいがこれは計画だ。

陽動が派手な分奪還しやすいのであろう。
そういうことであえてぶっ飛んだ計画にしたのだ。

果たして成功するのだろうか?

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ラハル - アノさん» ありがとうございます!他の作者様の素敵な文に負けがちですが精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いします!! (2017年3月5日 22時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - アノさん» お褒めに頂き光栄です(*´∀`) 更新遅れてますが頑張りますね(^o^ゞ (2017年2月24日 20時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
アノ - 凄く楽しく見せてもらっています!凄くこの作品好きなので更新頑張って下さい!応援しています! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 09388b2c82 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - 花園イリアさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!これからも頑張るので宜しくお願いします!! (2016年11月25日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» 有難う御座います! ご期待に添えるように頑張りますね(*´ω`*) (2016年11月22日 9時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神羅 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年9月5日 18時

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