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「ただいま帰りましたよー」
おっ、どうやら山吹君が帰ってきた様です。
さぁさぁ、本格的に私の出番ですかね〜!
……あ、皆が遠いぃ……。
…嫌だなぁ〜
……いや、でも会議を始めるのはあっちだろうし…。
むむぅ……出るの疲れるんだよなぁ。
そう悩んでいる内にも、何やら話は進んでいるようで。
「やはり私の勘は正しかったのだよ!」
「調子に乗るな美影。調査はまだこれからだろう。」
「いやァ、美影ちゃん様々だねェ。」
おぉ?何か書類を見てる様ですね……。
「山吹君っ、私にも見ーせーて〜!」
「良いですよー。でもそれなら東雲ちゃんがそこから出てくれば良いんじゃないですかねー。」
「むぅぅ……次元を超えるのは疲れるの〜。」
私の体力舐めないでよっ!?
でも何だかんだ持ってきてくれる山吹君…嫌いじゃないですっ。
それで、ん〜なになに〜……?
「『市役所改修に伴う地下施設増設についての報告書』、『市役所改修時の使用鉱物割合グラフ』、『地下施設設置用亜力生産装置についての報告書』……。」
一つ目は…地下施設が増えたのかな?で、その増えた分の施設の見取り図。
「ん〜何か怪しい作りですねぇ…。」
「涼葉ちゃんもそう思うかい?確かに普通の市役所の地下室にしては、どうも規模も設計もおかしいのだよ。」
「同感だな、どの値も法で定められた基準値を満たしていない、間違いなく違法な改修の様だ。」
「それに見取り図だけで完全にわかる訳ではないんですが、ドアの傍に不自然に空間がありますね。それに ドアが不自然に分厚い。多分最新の電子鍵か声紋認証でしょうねー。」
「えらく厳重なもんだね……。」
ふむふむ。で、二つ目は、まぁ名前の通り。でも、
「何やら一価銅の量が以上では?」
「ホントだ。あれは…ありゃ、どんなイオンだっけな。」
「最近発見された新イオンですねー。イオンは原子が価電子的に安定するためにそれを成します。けれど、その常識を破壊するイオン、それが一価銅イオン。何か『この世のものものとは思えない力』の鍵になる可能性があると巷で話題なんですよ。」
「存在してはならない存在……ってことかな?」
「ほぅ……。」
「それが市長さんのとこの工事にこんなに使用されているんですか…。」
あ……。何か見えてきた…かも。
「『この世のものとは思えない力』…何かに似ていると思いません?」
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ラハル - アノさん» ありがとうございます!他の作者様の素敵な文に負けがちですが精一杯やらせていただきますのでよろしくお願いします!! (2017年3月5日 22時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - アノさん» お褒めに頂き光栄です(*´∀`) 更新遅れてますが頑張りますね(^o^ゞ (2017年2月24日 20時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
アノ - 凄く楽しく見せてもらっています!凄くこの作品好きなので更新頑張って下さい!応援しています! (2017年2月24日 20時) (レス) id: 09388b2c82 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - 花園イリアさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!これからも頑張るので宜しくお願いします!! (2016年11月25日 22時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
神羅(プロフ) - 花園イリアさん» 有難う御座います! ご期待に添えるように頑張りますね(*´ω`*) (2016年11月22日 9時) (レス) id: a22dd21ad8 (このIDを非表示/違反報告)
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