地獄先生ぬ〜べ〜＊転校生のあの子は陰陽師!?＊

Act,44@あなたside ページ46

少し「いずな」という人の話を聞いた。
童守寺にいるらしく、まこと曰くイタコらしい。
管狐がいるらしいのだけど、皆の前で出した事は１度もないとか。
……成る程、霊能力が低いのね。
ちょっと爺様に聞いてみるか。


あ「………………。爺様、寝てるのかな？」


さっきからずっと出ない。
……爺様、１度寝たらなかなか起きないからなぁ……。


爺《｢こんな時間に誰じゃあ!!!｣》

あ「爺様、私です、Aですよ。」

爺《｢おお、Aか!!なかなか連絡を寄越さんから心配しておったのだぞ？どうだ、童守町は？｣》

あ「すみません、私の精神状態が不安定な時もあって連絡が遅くなりました。そうですね……かなり悪質な魑魅魍魎が闊歩してます。良質な輩も多少は。」

爺様《｢そうか。……で、A。本当の用件は何だ？｣》


……さすがだよ、爺様。
爺様には１度も隠し事を出来た事がない。
まあ、今回は隠し事でもないけどね。


あ「いずな……という名に覚えはありますか？どうやら青森でイタコの修行をしていたらしいのですが。」

爺《｢その名なら知っておる。ワシの旧友がその者の愚痴を電話で延々と言っていたからな。｣》

あ「そうですか……。」


相当な不良だったろうに……。
私は顔も名も知らない爺様の旧友を哀れむ事しか出来なかった。


爺《｢そいつがどうかしたのか？｣》

あ「高校生に魑魅魍魎の余計な入れ知恵をしていたと聞いたので、どんな輩か聞きたかっただけです。」

爺《｢そうか……まあ、気を付けろ。「奴」は必ずAを狙いに童守町へ来る筈だ。｣》

あ「はい。必ずや、近衛家の為に……兄様方の仇の為に……この近衛A、全身全霊込めて「奴」を……。」


そう、私はその為に来たの。
今、学校にうつつを抜かす訳にはいかない。
私の使命は、ただ１つだけ。


あ「「木霊葉(ﾓｸﾚｲﾊﾞ)」を、滅します。」


＊＊＊＊＊＊
此処で登場、Aさん達近衛家の「呪い」の主本、木霊葉!!!
私が考えたオリジナル妖怪ですよ。木霊葉との戦いの話はまだ先ですので、お楽しみに！

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あずきいろ

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