地獄先生ぬ〜べ〜＊転校生のあの子は陰陽師!?＊

Act,42@ぬ~べ~side ページ44

思わず聞き返しそうになった。
「拒絶しませんか？」という言い方も引っ掛かる。


あ「……。」

ぬ「A……我が儘を言った事ないのか？」

あ「はい…。…私の両親はすぐに亡くなったから、正直に言うと甘え方を知りません……。いつも１人で生きてきました。」

ぬ「そっか……。」


もしかしたら、本当はAは誰かに甘えたいのかもしれない。
でも、方法が分からないから戸惑って、溜め込んで……。
俺と似ているようで、似てない女の子。


ぬ「とりあえず言ってみろ、俺は拒絶しないから。そもそも拒絶する理由が分かんないからな。」


だから、泣くのだけは止めてくれ。
Aの泣き顔だけは、見たくないんだから、さ。


あ「私と…その……文化祭、回ってくれますか？」

ぬ「勿論だ！」


そう言ったら、Aの顔は一気に嬉しそうに、笑顔に変わった。
可愛いなぁ……律子先生よりも可愛い笑顔で………って…だから！///
先生と生徒だぞ、禁断だってば！


あ「ぬ〜べ〜？」


あーもーほら、Aが心配そうにしてるから！


ぬ「い、いや、何でもないぞ？何処に行きたいんだ？」

あ「ん〜……あ、クレープ食べに行きたいです。あと他のクラスの出し物見たり、体育館で飛び入り参加可能のカラオケ大会もしてます！」

ぬ「やってみたい事や行きたい所がたくさんありそうだな。」

あ「前に学校嫌いって言ったけど、訂正します。大好きですよ、学校も、２年３組も、ぬ〜べ〜も!!!」


こうやって笑うAは普通の女の子としか思えない。
……以前裕樹さんの出来事の事をふと思い出す。
何を溜め込んでるのか知らないけど聞かない事にした、ゆきめには聞いてくれと頼まれたけど……。
もしも、また聞いてしまったら、今度はAが消えてしまいそうな気がしたから……。
だから、言ってくれるまで俺は待つから。


あ「ぬ〜べ〜、クレープどれにします？」

ぬ「じゃ、俺はいちごソースで。」

あ「あははっ、ぬ〜べ〜可愛いチョイスですね！」


今だけは、君の笑顔が消えないように願うよ。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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