Act,39 ページ41
中に入っていたのは……数枚の札と鈴だった。
それぞれに朱雀達四神と方角が書かれた格の違う札が四枚と護符が数枚。
鈴は葡萄の房のように沢山あり、持ち手には紅白の長いリボンが結ばれている。
あ「ゆきめさん……預かってくれてありがとうございます。私は帰りますね。」
Aはその札や鈴を包み直すとそれを持ち、部屋を出ようとする。
ぬ「待てA！」
あ「ぬ〜べ〜、何でしょうか？」
ぬ「お前は……何を隠してるんだ？」
あ「……。」
ゆ「そうだよ、私でも分かる。何か、重いの背負ってるよ。」
Aは小さく溜め息を吐いたかと思えば、鵺野とゆきめを鋭い目付きで見た。
反論は許さないと言わんばかりの、目付きで。
あ「これは近衛家の問題や。素人が口出しするんやない。」
ぬ「だが……！」
あ「うざったいねん！……ええか、私を邪魔せんといて。これはお願いやない、警告や。今日の事はさっさと忘れとき。」
そう言い終わると、ぱちんと指を鳴らす。
すると何もない所から炎の壁が現れた。
ぬ「A！話は終わってない！」
ゆ「任せてダーリン!!」
ゆきめはすぐさま冷気で炎の壁を消した。
しかしそこには……既に誰もいなかった。
朱「いいのですか？」
あ「いいの。」
朱「……嘘吐きですね、主。」
あ「そうよ、私は嘘吐きなの。」
暗い夜道を歩いていくA。
その表情は、暗くて分からない。
あ「私といたら誰かを傷付ける。それは嫌なのよ。それに、言ってる事は本当だから。」
Aが袖を捲ると、肘の辺りに蔓のような模様が見えた。
朱「もうここまで「呪い」が進んでいたのですね……。」
あ「私が……ケリをつけなくちゃならないの。だから誰も巻き込みたくない。」
朱「鵺野を突き放してまで、ですか？」
あ「やけにぬ〜べ〜にこだわるわね、朱雀。」
Aの言葉に、朱雀は小さく首を横に振る。
そしてAの顔を見ながら言った。
朱「彼なら主を変えてくれると思っただけですよ。」
あ「そう簡単に、人間は変わらないよ。」
Aは小さく、小さく呟いた。
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サヤノ - 初めまして！ 地獄先生ぬ~べ~の夢小説をこの目でしかと熱心に愛読しております、サヤノと申します、ヒロインちゃんが京都出身の陰陽師女子高生でめんこいヒロインちゃんです~、実は私も家族旅行先も京都での想い出は清水寺です！ 以後よろしくお願いします。 (2017年6月18日 20時) (
レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾟ*雫*ﾟ(プロフ) - こんにちは(*'▽'*) そうだったんですね!! これからも更新頑張って下さいね!! (2014年12月15日 11時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
白崎夢兎(プロフ) - ﾟ*雫*ﾟさん» はじめまして、感想ありがとうございます！○NEと書いたのは、半角なのでＬとIを一つの文字にしてしまったからですね。○が半角２個分だったもので……(-_-;) すぐに直しますね。ご指摘、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします！ (2014年12月15日 9時) (レス) id: d097c9cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾟ*雫*ﾟ(プロフ) - こんばんは(*'▽'*) はじめまして!! 夜遅くにごめんなさい(>_<) 物語読みました!! 面白いです!! 話しの中での◯ＮＥってこれ1文字足りないですよね？ (2014年12月15日 0時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
さやか@in率低下(プロフ) - 白崎夢兎さん» いえいえ！ はい！ 是非！ とっても楽しみにしています！ このお話大好きです♪ 更新ふぁいとですっ (2014年12月14日 13時) (レス) id: 4ba9cf9973 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白崎夢兎 | 作成日時：2014年12月2日 10時
