Act,37@ぬ~べ~side ページ39
夜も遅い事もあるから、俺達は移動した。
勿論、近い俺の家…というかアパートの一室だ。
……あれから、Aはずっと泣いている。
ぬ「にしても、ゆきめ。その裕樹さんとはどうやって出会ったんだ?」
ゆ「童守町に来る途中…遭難したの。そしたら、凶悪化した木霊に襲われて……成す術がなかった時に助けてくれたの。その人は言った、「僕は近衛裕樹。いつか、妹にこれを渡してくれるかい?雪女。」……って。それ以来、会ってなかった。」
あ「裕樹兄様には……未来を見る力があった。」
ぽつりと苦しげにAは話し出した。
……俺には何も出来ないと思うと、悔しいし苦しい。
こんな感情は……初めてだ。
あ「裕樹兄様は…刹羅兄様と共に近衛家を守る為に出ていきました。そして…………裕樹兄様は帰ってきました。」
ゆ「帰ってきたの?なら何で、目の前から消えたなんて……。」
あ「無言の帰宅でした………………。」
無言の帰宅……即ち生きて帰ってこなかった。
近衛裕樹さんは、もう、この世の人ではない。
……簡単に「文化祭に来てくれる」なんて、言わない方が良かったんだな……。
ぬ「……刹羅さんは?」
あ「…………まだ、見付かってません。恐らく…「奴」に……っ!」
ぬ「A?」
あ「何でもありません……。」
今のAは、あからさまに失言したかのような焦り方だった。
なあ……A…………お前は何を隠してるんだ?
その小さな背中に、何を背負ってるんだ?
その荷を、俺には分けてくれないのか?
どうして、1人で抱え込むんだ?
ゆ「ね、Aちゃん。」
あ「はい……?」
ゆ「ありがとう。」
あ「!!?」
ゆ「私、陰陽師は嫌いだけど、裕樹さんとAちゃんは、嫌いじゃないよ。」
あ「……こちら、こそ、ありがとう……ゆきめさん……っ!」
Aの心の支えに、皆でなれるように願う。
更に我が儘を言うと……その心の支えの中心が俺だといいな、なんて。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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サヤノ - 初めまして! 地獄先生ぬ~べ~の夢小説をこの目でしかと熱心に愛読しております、サヤノと申します、ヒロインちゃんが京都出身の陰陽師女子高生でめんこいヒロインちゃんです~、実は私も家族旅行先も京都での想い出は清水寺です! 以後よろしくお願いします。 (2017年6月18日 20時) (レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
゚*雫*゚(プロフ) - こんにちは(*'▽'*) そうだったんですね!! これからも更新頑張って下さいね!! (2014年12月15日 11時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
白崎夢兎(プロフ) - ゚*雫*゚さん» はじめまして、感想ありがとうございます!○NEと書いたのは、半角なのでLとIを一つの文字にしてしまったからですね。○が半角2個分だったもので……(-_-;) すぐに直しますね。ご指摘、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします! (2014年12月15日 9時) (レス) id: d097c9cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
゚*雫*゚(プロフ) - こんばんは(*'▽'*) はじめまして!! 夜遅くにごめんなさい(>_<) 物語読みました!! 面白いです!! 話しの中での◯NEってこれ1文字足りないですよね? (2014年12月15日 0時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
さやか@in率低下(プロフ) - 白崎夢兎さん» いえいえ! はい! 是非! とっても楽しみにしています! このお話大好きです♪ 更新ふぁいとですっ (2014年12月14日 13時) (レス) id: 4ba9cf9973 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白崎夢兎 | 作成日時:2014年12月2日 10時