Act,36 ページ38
あ「ああもう!勝手に暴走しないで下さいよ!朱雀乃舞、乱れ熱風!」
ゆ「陰陽師!?」
Aが扇を使うと、冷気に対抗する熱風が吹き乱れる。
その熱風の力で、ゆきめは抵抗する力を失った。
あ「安心して下さい、貴方が話を聞かないから無力化しただけです。」
ゆ「…………っ。」
ぬ「ゆきめ、落ち着いたか?」
ゆ「うん……。」
ゆきめは何処と無くしょんぼりした様子で頷いた。
あ「私は近衛A、ぬ〜べ〜のクラスの生徒です。恋愛感情なんか、これっぽっちもないから、安心して下さい。」
ぬ「……………………。」
その言葉を聞いて、鵺野は胸が痛んだ。
またAも、言っておいて後から胸がモヤモヤしたが顔には出さなかった。
ゆきめは、その鵺野の様子を見て、気付いてしまった。
その時、ゆきめの中で近衛という苗字が引っ掛かった。
ゆ「近衛?」
あ「えっ!?あ、はい、近衛ですけど……何か?」
ゆ「見付けた!」
あ「え?」
ゆきめは急いで近くにあるアパートに入っていった。
ぬ「どうしたんだろうな……?」
あ「分かりません。私はゆきめさんとは初対面の筈ですし……。」
疑問を抱えていると、ゆきめは布に包まれた何かと手紙を持ってきた。
ゆ「近衛って聞いて、思い出した。私、前に若い陰陽師に助けられた事もあって、その時に託されたの。いつか、妹に渡してくれって。」
あ「その人の……名前は…………?」
ゆ「確か………………近衛裕樹って言ってた。」
あ「裕樹兄様!!?」
ぬ「裕樹って?」
あ「私の…私の目の前から消えた、兄様です!」
Aの脳裏に過った血塗れで無言の帰宅をした兄の姿を思い出す。
思わず泣きながら、地面に膝をついた。
背中をさする鵺野の手ですら、今のAには泣く要素の一つでしかなかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
60人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤノ - 初めまして! 地獄先生ぬ~べ~の夢小説をこの目でしかと熱心に愛読しております、サヤノと申します、ヒロインちゃんが京都出身の陰陽師女子高生でめんこいヒロインちゃんです~、実は私も家族旅行先も京都での想い出は清水寺です! 以後よろしくお願いします。 (2017年6月18日 20時) (レス) id: bd4916d1d8 (このIDを非表示/違反報告)
゚*雫*゚(プロフ) - こんにちは(*'▽'*) そうだったんですね!! これからも更新頑張って下さいね!! (2014年12月15日 11時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
白崎夢兎(プロフ) - ゚*雫*゚さん» はじめまして、感想ありがとうございます!○NEと書いたのは、半角なのでLとIを一つの文字にしてしまったからですね。○が半角2個分だったもので……(-_-;) すぐに直しますね。ご指摘、ありがとうございます。これからも宜しくお願いします! (2014年12月15日 9時) (レス) id: d097c9cdc8 (このIDを非表示/違反報告)
゚*雫*゚(プロフ) - こんばんは(*'▽'*) はじめまして!! 夜遅くにごめんなさい(>_<) 物語読みました!! 面白いです!! 話しの中での◯NEってこれ1文字足りないですよね? (2014年12月15日 0時) (レス) id: 88d825ca19 (このIDを非表示/違反報告)
さやか@in率低下(プロフ) - 白崎夢兎さん» いえいえ! はい! 是非! とっても楽しみにしています! このお話大好きです♪ 更新ふぁいとですっ (2014年12月14日 13時) (レス) id: 4ba9cf9973 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白崎夢兎 | 作成日時:2014年12月2日 10時