地獄先生ぬ〜べ〜＊転校生のあの子は陰陽師!?＊

Act,18 ページ20

扇を床に触れさせた途端、床から無数の蔓が生えてきた。
その蔓は容赦なく雲外鏡に絡み付く。


あ「う、ぐ……っ！」


Aは蔓を出したのと同時に一気に体の力が抜けて、床に倒れこんだ。
鵺野は気付いて、咄嗟にAを支えた。


ぬ「Aっ、しっかりしろ！」

あ「大丈夫、です！鵺野先生、私の代わりに……雲外鏡を滅して！」

ぬ「……ああ、分かった！」


鵺野はAを、丁寧に床に寝かせると雲外鏡に向き合った。


雲「動けない……!!」

ぬ「見たか、お前がバカにしてたAの力だぞ。」

雲「嘘だ、嘘だあああああ!!!」

ぬ「強制成仏！」


雲外鏡は鵺野の鬼の手に貫かれ、消えていった。
まことと法子を守っていた結界も、脆いガラスのように崩れ去る。


ぬ「A、大丈夫…か………。」


鵺野は固まった。
何故ならまことと法子がバッチリ目を開けていたからだ。


あ「すいません……気付いた時にはバッチリ目撃してました。」

ぬ「最悪だ……。うわぁ、鬼の手を見られた〜〜！引かれた〜〜！嫌われる〜〜！」


鵺野は頭を抱えて座り込んだ。
それ程、霊能力をコンプレックスとし、気にしていたのだろう。


あ「鵺野先生、大丈夫ですよ。」

ぬ「えっ？」


Aの言葉に疑問を感じた鵺野は、顔をあげた。
そこには、微笑みかけるA、まこと、法子がいた。


＊＊＊＊＊＊
もう少ししたらドラマ第１話が終わります。……長かった……。
あ「次はオリジナル？」
いや、もう少しはドラマ沿いですよ。
という訳で、次回をお楽しみに！

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