第322話 ページ28
「では皆の衆！
"実力大会"･･･ お疲れ様でしたぁ！！ 」
「「「お疲れ様でしたぁっ！！」」」
「たあっ･･･！」
グルッペンがグラスを掲げ、他もグラスを掲げて乾杯をする。
Aも精一杯グラスを上に掲げて、乾杯に参加する。
「頑張った後やから、何飲んでも美味しいなぁっ。」
ロボロはお茶を一口飲んでから、笑ってそう言う。
「･･･皆さん、お酒呑まないんですか･･･？」
家のリビングでのお疲れ様会が始まってすぐに、Aは首を傾げて他のメンバーに訊ねる。
その言葉に、他メンバーはビタッと動きが止まる。
「ど、どうしたん？Aちゃん。
急にそないな事言うて。」
鬱が引きつった笑みを浮かべながら、Aに訊ねる。
「皆さんお酒呑むって、あちゃみさんから聞いてたんですけど･･･
しんぺい神さんとオスマンさん位しか、
呑んでいらっしゃらないなと思って･･･。」
「あー･･･アレよ。
俺等酒癖悪いんよ、やから呑んどらんだけやで？」
鬱が微笑んだままそう言うと、Aは少ししょんぼりとする。
「あの･･･私は、呑めませんけど･･･
皆さん気にせずに、呑んでいただきたいな･･･とは･･･。」
少しずつ声が小さくなっていったAは、グラスを両手で持ったまま俯いてしまう。
「＿お言葉に甘えて呑んじゃえば？」
「うんうんっ。」
気まずそうな空気が流れる中、先に酒を呑んでいたしんぺい神とオスマンが皆に向けて言う。
「やー･･･せやけどシャオロン辺りがなぁ･･･。」
「シャオちゃんヤバそうなら俺等が傍におればええやろ？」
顔を顰めるトントンの呟きに、オスマンは首を傾げながら言い返す。
「Aちゃんこっちおいで〜。」
「･･･？はい･･･。」
しんぺい神に手招きをされて、Aは不思議そうにしながらもしんぺい神の方へ歩く。
「Aちゃんは此処座ろうな〜。」
「わっ･･･！？」
「「「ああっ！？」」」
しんぺい神はAを抱き上げて、自分の膝に乗せた。
その光景を見て、渋っていたメンバーが顔を顰めて声を上げる。
「何してんねんペ神！！」
ゾムが食べる手を止めて、しんぺい神に怒る。
「何って･･･。
Aちゃんにダル絡みしたくないんでしょ？
俺の所いれば酔ってても絡みに来れないでしょ？
来たら･･･ねぇ？全員掘ってもいいと言う事で。」
「「「ヒエッ！！」」」
にんまりと笑うしんぺい神に、(主にロボロが)身を震わせた。
その様子をオスマンは、満足そうに笑って見ていた。
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眼目夢子(プロフ) - あっちさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、よろしくお願い致します！ (2021年11月18日 22時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっち - 神作品ありがとうございます！とっても！面白かったです！ (2021年11月18日 21時) (レス) @page39 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - Ａさん» コメントありがとうございます！自分では面白いのが分からないので、とても嬉しいですっ！！これからも続くのでよろしくお願いします！！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ(プロフ) - １の方から読ませて貰いました！物語の一つ一つが面白くて、とても好みです！コメント失礼しました！！！ (2021年11月12日 17時) (レス) @page6 id: 7f7dc14b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年11月11日 4時
