第296話 ページ2
『それでは＿･･･ 始め！！！ 』
司会の合図で、試合が始まる。
ゴオッ！！
先攻を仕掛けたのは、炎を片手に灯すレウだった。
レウが走って来るのを見ながら、鬱は水を出現させて水の弾を放つ。
レウはそれを掠りもせずに、走って鬱へと突っ込んで行く。
鬱は後ろへ下がりながら、次々に水の弾を撃っていく。
レウが大きく炎の拳を振るうが、鬱はそれを避けた。
髪が少し焦げる鬱だが、すぐさま水の弾を撃ってレウの頬に傷をつける。
レウの攻撃の速さと、鬱の身のこなし様に、観客席も盛り上がる。
「･･･凄い、ですねっ･･･！」
Aは少し前のめりになりながら、フィールドでの接戦を目を輝かせて見ている。
「大先生今日頑張っとるなぁ･･･。」
「あれやろ、A見とるからやろ。」
チーノは食べ物を食べながら、ショッピは飲み物を飲みながら話す。
Aは試合に集中しているのか、2人の会話は聞こえていない様だ。
「手ぇ振ってた時、絶対Aの方見とったで。」
「せやろ？まあ本人気付いてへんかったんやけどな？」
「Aはもうなんやろ･･･。
自分の事を数に入れない節がある。」
「そう！目ぇ見て言わへんと自分の事やって気付かへんねん！
少しは改善されとるんやけどなー･･･。」
「あ、大先生ズボン燃やしとる、草。」
「アレ広がったらケツまで行くっ･･･！！」
フィールドで慌ててズボンに燃え移った炎を水魔法で消す鬱を見ながら、ショッピとチーノはゲラゲラと笑う。
「改善されとるのは、
他グループとの交流させとるからやろうねぇ。」
「！オスマンさん。」
チーノとショッピの後ろから、オスマンが話しかけて来た。
オスマンの隣では、ひとらんがウンウンと頷いている。
「二人共、アイクさん達と自然に絡ませとるやろ？
でもなぁ、他の人との交流はグルちゃんから言われたのもあるねん。」
「？グルッペンさんから･･･？」
「『他人との交流に難がありそうだから、
出来る様になるまでサポートしてやれ』ってさ。」
「グルちゃん心配しすぎな気がするけどね。」
オスマンの話に付け足す様に、ひとらんがチーノとショッピに話す。
「末っ子には甘いねんなぁ。」
「俺等には厳しい癖にな。」
オスマンとひとらんは顔を向かい合わせて、「なー」と言い合う。
「そうやったんですね･･･。」
「全然気付かへんかった･･･。」
新人組2人がそう呟けば、先輩二人はクスクスと笑った。
「「本人には内緒ね。」」
「「はーい。」」
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眼目夢子(プロフ) - あっちさん» コメントありがとうございます！まだまだ続きますので、よろしくお願い致します！ (2021年11月18日 22時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
あっち - 神作品ありがとうございます！とっても！面白かったです！ (2021年11月18日 21時) (レス) @page39 id: 3049e8ef9f (このIDを非表示/違反報告)
眼目夢子(プロフ) - Ａさん» コメントありがとうございます！自分では面白いのが分からないので、とても嬉しいですっ！！これからも続くのでよろしくお願いします！！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ(プロフ) - １の方から読ませて貰いました！物語の一つ一つが面白くて、とても好みです！コメント失礼しました！！！ (2021年11月12日 17時) (レス) @page6 id: 7f7dc14b65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年11月11日 4時
