【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ45)

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第290話ページ45

オスマン・ひとらんと共に、再度露店を見に来たA。
先程よりも人は少ないが、それでも人混みは出来ている。
「糖分摂取で頭脳戦にも勝てる様にするめぅ～っ。」
「マンちゃん誰とだっけ？」
「よっぴ～さんっ。
　アイディア力が高いから、ランク差があっても油断出来ないめぅ。」
ひとらんに答えるオスマンは、初戦が楽しみなのか機嫌が良さそうだ。
「らんらんは？」
「俺はクロノアさん。
　個人戦だし、得意魔法的には相性良さそうだけどって感じ。」
オスマンに答えたひとらんは、「うーん」と戦法を悩んでいる。

　露店を見て回り始めた頃、コロシアム内から歓声が沸き上がった。
どうやら第一試合が始まった様だ。
「始まっためぅ～。」
「今年も盛り上がりそうだな。」
オスマンとひとらんは、露店で買った物を食べながら、コロシアムを見上げて話す。
「シャオロンの試合見に行く？」
「バステンさんとの言い合い対決見たいけどぉ･･･
　出番までゆっくりしてるめぅ。どうせ映されるめう。」
「どんな感じで戦うんですか･･･？予選みたいなものですか･･･？」
「そっか、A初めてだもんね。
　何試合か見に行ってみてもいいかも。」
「まあ参考になるのは･･･3戦目のレウさん対大先生めう。
　1回戦目と2回戦目は心理戦見たいな所あるめう･･･。」
「最初コンタミさんとぴくとさんで、
　次がバステンさん対シャオロンが＿」

　『ぎゃあああああ！！！』
　『ふふふふふっ！！』

＿コロシアムの方から、ぴくとの悲鳴とコンタミの悪い笑いが聞こえてきた。
「い･･･一体、何が･･･？」
Aは不安そうに、コロシアムを見上げる。
「あ、大丈夫。コンタミさん相手はしゃーない。」
「うんうん。コンタミさんのはしょうがないめぅ。」
「え･･･？」
ひとらんとオスマンが頷きながら話すので、Aは首を傾げる。
「コンタミさんの得意魔法、"召喚"なんだよ。」
「！珍しいですね･･･"召喚"･･･。」
ひとらんの説明に、Aは目を丸くさせた。
「"召喚"と言う事は、珍しい魔物を召喚出来たりするって事ですよね･･･？
　と言う事は、ゾンビやスケルトン以外にも･･･？
　精度によっては、ケルベロスとか･･･？」
「A、ストップストップっ。
　魔法についてとなると食いつき凄いなっ？」
「そうですか･･･？」
「目がいつもより輝くめうっ。」
ひとらんとオスマンに言われて、Aは少し照れ隠しをする様に微笑んだ。