【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ43)

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第288話ページ43

「･･･可愛いねぇ、うちのグループの末っ子は。」
「せやなぁ。」
しんぺい神と兄さんは、フィールドから退場している選手を見ながらそう話した。
「(手ェ振ってくれた･･･！！)」
＿エーミールは既に選手のいないフィールドを見たまま、先程微笑んで手を振っていたAを思い出し、赤くなった顔を両手で隠している。
「･･･そろそろエミさんの事が心配だよ俺。」
「まー･･･ほら、ロボロとかもおるからええんやない？」
「それもそっか。トントンには知られない様にしーとこ。」

○●○●○

「エックシ！！」
「と、トントンさん大丈夫ですか･･･？」
「あ"ー･･･大丈夫や。鼻がムズムズしたわ･･･。」
　自分達の出番まで、控え室に待機となった選手達。
控え室で大きなくしゃみをしたトントンを、Aは心配して声をかける。
トントンは鼻をズビズビとしながら、Aに答えた。
「A、初戦はアイクさんとやったっけ？
　アイクさんどんな魔法"コピー"してくるか分からんけど、気をつけてな。」
「はいっ･･･。」
Aが気合いを入れた声で返事をすると、トントンは微笑んでAの頭を優しく撫でた。

「Aー！！！俺バステンさんと戦えへんー！！
　助けてえええええ！！！」
「わあっ･･･！？」
「こらシャオロン！A倒れてまう！！」
「や"っ"でぇ"！！」
シャオロンが泣きそうになりながら、Aに抱きつく。
Aはよろけるが、シャオロンとトントンに支えられて倒れる事はなかった。
トントンが注意をするが、シャオロンは涙目で抗議する。

「ある意味SAN値チェックされるやん絶対！！
　バステンさんどんな情報持ち出すか分からへんねんで！？」
「お前普段色んな人に煽りまくっとるやろ。
　普段の調子で行けや。ふぁーいとっ。」
「何でそこで大天使になるん！？」
「？だい、てんし･･･？？」
「おうシャオロン先に俺がSAN値削ったろか。」
「ひえぇっ･･･。」
首を傾げるAは、何故かトントンに睨まれているシャオロンを見上げる。
「A、先に俺をトントンから守ってくれぇ･･･。」
「何でA巻き込むねんっ。
　勝ち上がって俺と戦おうなーっ？」
「トンちが満面の笑みの時はキレとるって俺知っとるんよ･･･！」
「そ、そうなんですか･･･？」
「あ、Aに怒る事は早々ないで。
　シャオロンが悪いから、どうやって懲らしめようかなーとは思っとる。」
「SAｎ値チェック挟まるぅ･･･。」
「(さんちちぇっくって何･･･？？)」