【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語6【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ11)

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第256話ページ11

「第一試合、Aの勝ち！！」
ゾムの声で、コネシマ対Aは終わった。
「これならリーダーの護衛でも任せられるかもな。」
コネシマが微笑んでそう言い、もう一度Aの頭をワシワシと撫でた。
「(やっと、コネシマさんの笑顔正面から見れた･･･)」
Aは撫でられながら、そんな事を考えた。

「お疲れ！」
「シッマやられてやんのーっ。」
「やかましいっ。」
皆の元に帰って来たコネシマとA。
コネシマはシャオロンに煽られて、煩そうにしながら手で振り払う。
「まずは近接戦クリアやな！疲れてへん？」
「大丈夫です･･･。」
大丈夫そうなコネシマを見てから、ゾムはAに訊ねる。
Aが返事をすると、ゾムは「そか」と言って微笑んだ。
「じゃあ、次大先生とやな。」
「俺あんま女の子と戦いたくないねんけどなー。」
鬱はそう言いながら、ゾムとAの傍に来た。
「俺との訓練は遠距離やろ？シッマと同じ感じでええん？」
「大先生普段から遠距離攻撃やろ。
　すぐに距離取るやろうから最初は同じでええで。」
「りょーかいっ。じゃあ行こうか？Aちゃん。」
「はい･･･。」
鬱に言われて、Aは最初にコネシマと対峙していた場所に、今度は鬱と対峙して立つ。
「じゃあ第二試合･･･始め！！」

「よろしくなあ、Aちゃん。」
ヘラヘラ笑いながら言った鬱は、拳銃を取り出す。
「あんま傷つけたくないから、早めに『降参』言うてな。」
そう言って鬱は銃口を、Aに向けた。
　Aは瞬時に動き出し、鬱の銃口から逃れようとする。

　パンッ！パァンッ！

鬱が発砲するが、銃弾はAの足元に当たって止まる。
「(足を確実に狙って来てる･･･)」
Aは銃弾を避けながら、銃弾の狙う箇所を分析する。
「(行動不能にさせて、少しでも戦意喪失を狙っている･･･)」
鬱は黙ったまま、Aに銃口を向けて撃ち続けている。
「(銃弾の弾数がある、鬱さんに教えてもらった･･･
　リロードの瞬間に･･･)」

　カチッ
「(！！今！！)」
　鬱の銃から空音が聞こえて、Aは鬱に向かって走り出す。

　スッ＿
「！？」
　鬱が弾を込めてないのに銃口を向けてきたので、Aは目を丸くする。

「誰も"魔法による銃弾"を使えないとは言ってへんで？」

　パアンッ！
「ヴッ･･･！」
鬱が撃った何かが、Aの腕を擦った。