＃300 ページ50
「僕ラニハ簡単ナ仕事デモ、
僕ラガヤラナイト！ッテ言ウノモアルノ。
デモ簡単スギテツマラナイカラ、
僕ラカラノ依頼ッテ事デクエスト出シタリスルノ。
ソウシタラ、報酬モ僕ラガ決メテイイシネ〜」
緑色はふよふよと浮きながら、ペラペラとAに説明をしている。Aはそれを聞きながら、少しだけ目を輝かせる。
「…らだにぃの、手伝いも出来るって、事ですか…？」
「ソー。
普段ナラ、自分達デナントカシチャウケドネ。
らっでぃノ事、ヨク知ッテルミタイダカラ…
コレガ縁ダヨ」
そう言った緑色は、なぜかふいっと顔を逸らした。
「(あれ…？なんで逸らしたんだろ…)」
「…いやぁ。
それやったら先に俺らのクエスト手伝ってもらいますよー？」
「・・・」
「！ショッピさん…？」
ショッピがAと緑色の間に入る。それを見てAは不思議がり、緑色は真顔で彼を見る。
「てかA？パソコン買おうとしてるん？」
「え？あ…は、はい」
「俺らに余っとるパソコンある言うてへんっけ？
新品みたいなんもあるし、それあげるで？」
「え…！い、いただく為にも、お金を…！」
「や、使わへんで腐らせるよりええから。
使って一緒に遊ぶんがお礼でええわ」
「…でも…」
「グルッペンさんとかそのつもりやで？
もう用意まで済ませとる」
「わっ…私が受け取らなかったらどうするつもりです…！？」
「え？中古に出すか捨てる」
「すっ…！？」
「もらう、やろ？」
「・・・ﾊｲ・・・」
「声ちっさ」
満面の笑みのショッピの押しに負けて、Aは縮こまりながら返事をした。あまりに小さい声で返事をするものだから、ショッピはクスクスと笑っている。
「(…らっでぃの馬鹿…。
なんで先にチームに入れなかったの…)」
＿＿＿仲の良さそうな二人を見て、緑色は誰にも見えない様に口を尖らせていた。
「(あーあ。
我々だの人達、執着すると凄そうだからな〜…
遊ぶくらいは許して欲しいなぁ…)」
緑色はそう思いながら、先程割って入って来たショッピの表情を思い出す。
「(・・・完全に・・・
獲物狩る目をしてたよ…こわぁい…。
後でゾミーとともさんに、お菓子ねだろ〜)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜華 | 作成日時：2022年12月1日 13時
