＃292 ページ42
「でも…
誰も先生と知り合いじゃないとは言ってないよ？」
「え"っ」
「よく"青雉先生"とお話するんだよね〜。
"黄猿先生"ともお話するかなぁ？」
「青雉先生までは良かったのにぃ！！」
しんぺいがニコニコとしたまま言うと、ナミは両頬を抑えて何やら絶望の表情を浮かべている。
「…聞いた事、ある様な…？
確か…海軍本部の…」
「ん、せやで。"大将"呼ばれとる人たちやから」
Aはシャオロンに聞いて、やっと自分の中にある知識と合致する。
＿＿＿しんぺいとナミが言っていた人物の名前は、海軍を仕切る海軍本部の"大将"だ。
本部にいる、3人の将軍。その強さは最強とも言われている事もあり、"正義側の武力"と言われたりもしている。
その3人は、"青雉"・"黄猿"・"赤犬"とそれぞれ呼ばれている。
「ちょ、言わないで！！
あたし達普通に遊んでただけなのよっ！？
問題起こしたの寧ろ海兵の方でしょ！？」
「それはそうだから、僕からは言わないよ？
でも…騒ぎを聞きつけて、
もう来てるみたいだよ〜？」
「！？なっ…
ちょ、もう行くわよ皆！！
じゃ、じゃあねっ！！」
ナミは慌てて、地面からやっと頭を抜いたルフィを掴む。
そしてA達にそう言ってから、ロビンと共に他の仲間と離れて行った。
「…まあ本当は…。
生徒が大勢いるのに、見回りしない訳ないから。
そもそも来てるんだけどねぇ」
しんぺいは去って行くナミ達を見ながら、呟く様にそういった。
「(…何だったんだ…)」
Aは先程までの騒がしさを思い出しながら、一息吐く。
「災難やったなぁ、A〜。
あの人ら結構グイグイ来るタイプやからなぁ」
シャオロンはAの方を向いて、苦笑いをしながら声をかける。
「…びっくりは、しました…。
…〈海由学園〉は、確かに…
"悪魔の実"の能力者ばかりでしたっけ…」
「お、詳しいねぇ」
Aの呟きに、シャオロンに変わってしんぺいが答える。
「あの学園は海賊か海軍を目指す子たちが通ってて、
そして能力的には"悪魔の実"の能力者がいるんだよ。
まああの能力、海水だと溺れるらしいけどね」
「致命的過ぎるんよな、どっち転んでも…。
なんで海に弱なるのに海目指すねん…」
「んー、ロマン？」
「ロマンはあるけども！」
「まあまあ。
とりあえず現場も落ち着いて来たし、
これからは皆で行動しよっか」
「へーいっ」
「は、はいっ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜華 | 作成日時：2022年12月1日 13時
