【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ47)

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第142話ページ47

「まさか1週間でAと一緒の授業受けれる事になるとはなー！」
「ホンマ。信じられへん。」
「皆さんの、おかげです･･･。」
　AがCランクに上がった事で、チーノとショッピと同じ教室へ行く事になったので3人で学園へ歩いている。

「あれ？Aさん大丈夫なんですか？」
「あ！よっぴ～さんアイクさん！おはようございます！！」
「「おはようございますっ。」」
道中で会ったよっぴ～とアイクがチーノに挨拶を返し、ショッピは軽く頭を下げて、Aはペコッとお辞儀をした。
「熱が、下がったので･･･。」
「それは良かったっ。チーノさんとショッピさん、凄く心配してましたもんねっ。」
「「アイクさんシーッ！！」」
「ハッハッハッ！」
慌てるチーノとショッピを見て、アイクは面白そうに笑う。
「･･･お二人が･･･？」
アイクを止める事に焦っているチーノとショッピを見てから、Aは見守っているよっぴ～に訊ねる。
「あー･･･そうですね。授業中もソワソワしてました。」
「ちょ、よっぴ～さん！？」
Aに答えたよっぴ～の話を聞いて、チーノが顔を赤くしながらよっぴ～を止めに入る。
「秘密言うたやないですかー！！」
「やー、AさんCランク上がったみたいなので、プレゼントです。」
「プレゼントもう少し変えて貰ってええですかね！？」
「んっふふふ！」
チーノの必死さに、よっぴ～は堪えきれずに笑ってしまう。
「とりあえず、教室行きましょっ？ね？」
ショッピにおさえられていたアイクが、満足した笑顔でそう言った。
「アイクさん腹黒や･･･。」
「うちのリーダーが腹黒なんで･･･。」
「毒されちゃったっ。」
「「(アイクさん純粋なフリしてこっち側やホンマ)」」

○●○●○

「イナリさん、おはようございます。」
　教室に入り、先に席に着いていたイナリに挨拶をする。
するとイナリは、皆が来た事に気づいて顔を上げて、『おはようございます』と書いた紙を見せた。
『Aさん、Cランク昇格おめでとう。これから一緒に授業受けられるね。』
「はい･･･。」
イナリに返事をするAは、声だけでなく、表情も何処か嬉しそうだった。
『隣座る？分からない事があれば聞いて。』
「ありがとう、ございますっ･･･。」
イナリに誘われて、Aはイナリの隣に座った。
空いているAの隣にはショッピが座り、その隣にはチーノが座った。

『昇格、皆さん喜んでた？』
「はい･･･。」
『良かったね、Aさん。』
イナリがその紙を見せると、Aは嬉しいのか何度も頷いた。