【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ46)

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第141話ページ46

一日寝て、食事を飲んで薬を飲めば、Aは熱が下がって普段通りになった。
「復活･･･しました･･･。」
「わーいっ！！」
「ぐえ」
「病み上がりに負担かけるなぁ！」
リビングに来たAに、ゾムが抱きついて、トントンが引き剥がした。
「A元気なった？」
「はい･･･皆さん、ありがとうございました･･･。」
「ええんやで、仲間やろ。」
「･･･はい･･･。」
「「「！！」」」
チーノとショッピに言われると、Aは前よりも柔らかく微笑んだ。
それを見て皆は驚いたが、すぐに嬉しそうな顔をした。

「せや。グルさん、アレ見せてあげな？」
「ああ。」
トントンに声をかけられて、グルッペンが席から立ってAの前に立った。
Aは何の事か分からず、目の前に来たグルッペンを見上げる。
「 "Cランクへのランクアップ"だ、おめでとう。」
「！！」
グルッペンが見せた書類に、Aは目を見開いた。
　書類は学園から出されている公式の書類で、判も押してある。
そこにはAの名前と、Cランクへの昇格を認めるという文が書かれていた。
「これでチーノくんとショッピくんと共に授業を受けられるな。
　行けるクエストも増えて戦力拡大もできる。」
「･･･ありがとう、ございます･･･。」
グルッペンに差し出されている書類を受け取り、Aは少し嬉しそうな声で受け取った。

「やったー！Aと一緒に授業受けれる！！」
「よっぴ～さん、アイクさん、イナリさんとも受けれるで。」
チーノとショッピは、同じランクになったAに嬉しそうに声をかけた。
「授業･･･ついて、行けるでしょうか･･･。」
「大丈夫ですよ。魔法学の話をしていた時に･･･
　Aランクの授業にも追いつける位には知識がある事は確認しているので。」
そう言ったのは、微笑んでいるエーミールだった。
「え。これ最速でBランクまで上がってこぉへん？」
鬱が目を丸くさせながら、エーミールに訊ねる。
「あり得るとは思いますっ。」
「「「あああああっ･･･」」」
満面の笑顔で答えるエーミールに、Bランクの4人が頭を抱えた。
「(流石に無理では･･･)」
Aは無表情でそう思いながら、目の前でBランク4人を見てゲラゲラ笑っているグルッペンを見上げている。
「ま、今日からチノショピと一緒に受けてみて確認してみるめぅっ。
　そのままAランクまで上がってきてもいいめう！俺と授業受けれるしっ。」
そう言うオスマンは、笑顔だが目は笑ってなかった。