【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ4)

今日:9 hit、昨日:14 hit、合計:70,990 hit

第99話ページ4

「お前等今回は内ゲバすんなよ。
　あくまでAがもうCランク上がれるかの確認なんやから。」
そう言いトントンは、剣を抜いて戦闘態勢に入った。
「シッマ剣使う？」
「魔法あれば何とかなるやろ。大先生はどうすんねん。」
「俺も魔法だけでええかなー。」
そう言う2人は念の為にと、コネシマは剣を、鬱は銃の準備をした。

「じゃあA。今からこの4人と討伐数勝負な。」
「へ･･･？」
トントンに突然言われて、Aは少し目を丸くさせてトントンを見る。
「まぁ勝負言うても、怪我の事もあるから無茶せんでな。
　例え討伐数が少なかったとしても大丈夫や。ランク差やから。」
「･･･倒せるだけ、倒せばいいんですよね･･･？」
「せやで。」
「･･･分かりました･･･。」
Aはトントンに返事をしてから、呼吸を整える。
「(久しぶりだからな･･･ちょっとだけ緊張してきた･･･)」

「！トントン！来てるで！！」
　コネシマの声で、全員がコネシマが指差す方向を見る。
其方からは、小さくではあるが大勢の人が歩いて来るのが確認出来た。
「わー、パニックパニック。」
「シャオちゃんトントンの近くおった方ええんちゃう？」
「そうするわ･･･。」
「ンッフ！」
シャオロンが急に弱気になったからか、コネシマが笑いを堪えきれずに小さく吹き出していた。
「よし、討伐数勝負･･･開始ー！！」
「「「オオオオオオッ！！」」」
トントンの号令で、全員が走り出した。

「っしゃあ！最初の1体いただきぃ！！」
「あ！てめシャオロン！俺狙ってたんに！！」
「ちょ、シッマ！炎コッチ来とるわ！！」
「(怖がってたのに･･･)」
　先頭で行ったシャオロンはシャベルで、歩いて来ていた人･･･生きる屍ゾンビ1体の頭を殴り落とした。
コネシマは掌から出した炎で、一気にゾンビを倒す。
鬱はコネシマの炎に擦りそうになりながら避けて、水を発生させて銃弾の様にしてゾンビ数体の眉間を撃ち抜いた。
そんな4人を見て、Aは倒し切れていないゾンビをナイフで切り倒していく。
「おおっ。サポートしなくてもサポートされてく。」
トントンは目を見開いて、Aを見ながら嬉しそうにそう言った。
「俺普段コイツ等の後始末ばっかしとるからなー。
　いやー、場合によっちゃAに俺のサポートして貰いてぇ。
　サポートのサポートになるけど格段に疲れが減る気がする。」
「･･･何となく･･･お忙しそう、ですもんね･･･トントンさん･･･。」