【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ3)

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第98話ページ3

学園まで戻って来た5人は、本棟の校舎内に入った。
そして階段を上らずに奥へ行くと、大きい掲示板がある広々とした空間が広がっている。

「此処がクエスト受付と、クエスト案内板な。
　あの大きい掲示板に貼ってある沢山の紙がクエスト内容が書いてある紙やで。」
トントンが指差したのは、大きい掲示板。
　掲示板には隙間がない程に紙が貼られている。
「･･･クエスト･･･受ける方、少ないんですか･･･？」
「否、受ける奴は多いけどやりやすくて報酬がいいヤツやないと減らへんねん。
　やから雑用みたいなクエストとか難しいクエスト有り余っとる。」
「･･･成程･･･。」
シャオロンの話を聞いて、Aはクエスト案内板を再度見ていた。
「ま、依頼してくる人も多いからしゃーないねん。なくならんのが普通や。」
トントンがそう言って、クエスト案内板の前に行く。
5人はトントンの後に続いて、案内板の前に行った。

「今回行くのは"ゾンビ集団退治"。
　これはCランクのクエストなんやけど、俺がSランクで他Bランクやから問題なく受けれるで。」
「じゃあコレ持って行こうなー。」
そう言って鬱は、受けるクエストの用紙を取ってAを手招きした。
「すんません、コレ受けたいんですけどー。」
　「はーい！少々お待ち下さいっ！」
鬱が受付の人に紙を渡すと、受付の人が紙を確認し始めた。
　「･･･コレどうだったっけ･･･しゃーんっ、コレってオッケー？」
　「んー？どれー？」
受付が新人だったのか、もう1人の人に紙を見せて訊ねている。
　「んーっと･･･オッケーやね。Sランクの人おるし、Bランクの人ばかりやから。」
　「ありがとう！･･･お待たせしました！クエスト承認します！」
受付の人が紙に判を押すと、その紙を鬱に渡した。
「うし、コレでオッケーやな。」
鬱は紙を受け取って、綺麗に折りたたんでスーツのポケットにしまった。
「んじゃあ行きますかー。」
トントンがそう言い、6人は受付を離れた。

「さ、始めまひょかー。」
　トントンがそう言い、5人は準備運動を軽く済ます。
クエストで指定された場所に来た5人は、元々人が住んでいたであろう廃れた街へ来ていた。
「あーあっ。すんごい雰囲気。」
「シャオロン怖いなら帰ってもええんやで？」
「アホか！怖ないわ！！」
コネシマに煽られて、シャオロンは少し震えながらもシャベルを構える。
「(シャベル･･･)」
Aはシャオロンの武器を不思議そうに眺めながらも、ゾムから貰ったナイフを抜いて握りしめた。