【wrwrd】無表情な彼女の戦闘物語3【あかがみん】【日常組】【pkt】【^ら^】 (ページ44)

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第139話ページ44

「元気になったら、アイツ等に元気な姿を見せてやってくれ。
　そうしないとアイツ等いつまでもソワソワしてるだろうからな。」
「は、い･･･。」
グルッペンがAの頭を撫でると、Aは気持ちよさそうに目を細めた。
「俺も家にいるからな。何かあったら呼ぶといい。」
「･･･ありがとう、ございます･･･。」
Aの礼を聞いてから、グルッペンは立ち上がって椅子を戻して、部屋を出て行った。
「(･･･総統様を呼ぶなんて･･･恐れ多すぎるけど･･･)」
一人になった部屋で、Aは心の中でそう思いながら目を閉じた。

「･･･ぁ･･･トントン、さ･･･。」
「ん、あぁ、おはよ。」
Aが次に目を覚ますと、トントンが机に食事を置いてくれていた。
「ちょっと触るで？」
「は、い･･･。」
Aの了承を得てから、トントンは氷嚢を寄せてからAの額に触れた。
「んー･･･多少は下がっとるかな？ご飯食えそう？」
「･･･少し･･･。」
「ん、分かった。･･･起きるの手伝うか？」
「･･･お、願い･･･します･･･。」
「ん･･･。」
トントンはぎこちなくAの背に触れて、Aが起きるのを手伝った。
「食べてから薬飲もうな。ペ神の薬やし、効くと思うで。」
「･･･しん、ぺい神･･･さんは･･･薬剤師、さん･･･何ですか･･･？」
「医者も薬剤師も出来るやっちゃな。まぁ合法のモンやから安心してくれ。」
「んあ･･･」
話しながらトントンにスプーンでお粥を差し出され、Aは小さい口を開ける。
「ん･･･お、いしい･･･」
「食べやすい熱さまで冷ましといて良かったわ。」
モグモグと口を動かすAを見て、トントンは安心した様に微笑んだ。

「(･･･何やろ･･･熱出てるからか、甘えたになってへん？)」
　Aにお粥をあげて薬を飲ませながら、トントンはふとそんな事を思う。
「ぅぇ･･･飲み、ました･･･。」
Aは顔を顰めながらも、水が入っていたコップをトントンに渡した。
「ええ子ええ子。後はまた寝ようなー。」
トントンはコップを机に置いて、Aを寝かせて布団を掛けてあげる。
Aは素直に従って、横になる。
「(手のかからんええ子やな･･･うちにはおらんかった人種や･･･)」
「トントン、さん･･･。」
「んー？」
Aが寝られる様にポンポンと布団の上から撫でていたトントンは、Aに呼ばれて其方を見る。