第81話 ページ35
「良い天気ですね。」
「春やから、あんま雨降らんよなぁ。ポカポカしてて眠くなるけど･･･。」
エーミール・ロボロ・Aは、朝日が照らす道をのんびり歩いている。
まだ少し早い時間だからか、人はあまり歩いていない。
「Aさんは春、お好きですか？」
エーミールが微笑みながら、Aに訊ねる。
「･･･好き、です･･･。」
「ポカポカするもんなぁ〜。」
返事をしたAに、ロボロはまだ眠そうな声で言った。
風で雑面が揺れて顔がチラッと見えたが、ロボロは少し眠そうな表情をしていた。
「ポカポカしてますし、比較的皆さん穏やかですもんね。」
「(皆さん･･･？)」
エーミールの言葉に、Aは首を傾げる。
「ゾムとかシャオロンとか、暴れるメンバーが少ーしだけ大人しくなるんよ。
夏はバテでもしない限り暴れとるからな･･･大人しく出来んのかホンマ･･･。」
ロボロは巻き込まれる事があるのか、溜め息混じりにそう話した。
学園の生徒玄関まで来て、それぞれ靴を履き替えてからまた集まった。
「Aさん、今日の授業は？」
「えと･･･魔法学は、【基礎錬金術】が･･･。」
「それならチーノくんとショッピくんと一緒になるかも知れませんね。」
「ああ、Ｃランクの授業見学？」
「そうです。それから薬草についての座学が始まった筈です。」
「(座学･･･薬草についてまとめる、とかかな･･･？)」
Aはエーミールとロボロの話を聞いて、少し楽しみにしながらやる事を想像する。
「あ、A何処の教室？」
「えっと･･･講義室3です･･･。」
「俺2やわ。手前で分かれる。」
「私は大講義室なので先に別れますね。」
階段を上り、２人より上の階に行くエーミールと階段で分かれたロボロとA。
「じゃあ、授業終わりにまた会おうな。」
「(会う必要あるのかな･･･？)はい･･･。」
講義室2の前でロボロに言われ、Aは疑問に思いながらも返事をした。
ロボロは満足した様に頷いて、Aに控えめに手を振って教室に入って行った。
『やっほー！ロボロさん！！』
『おはよーございます！！』
『え！？"watoさん""あちゃみさん"今日早いな！！』
「(･･･お友達･･･？)」
講義室2を通り過ぎようとした時、Aは教室の中からロボロの驚く声が聞こえて中を通り過ぎながら見る。
中では驚いているロボロの奥に、一組の男女がいた。
どちらも明るい笑顔で、ロボロと楽しそうに話していた。
「･･･凄いな。」
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眼目夢子(プロフ) - III IV IV〈みよよ〉さん» コメントありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しいですっ！応援ありがとうございますっ！！まだまだ続きますのでよろしくお願いしますっ！！ (2021年11月8日 21時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
III IV IV〈みよよ〉 - あかがみんが出て大興奮中の私ですwすごい面白いです！応援してます (2021年11月8日 21時) (レス) @page50 id: 416f1ef278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月7日 10時
