第72話 ページ25
「･･･いえ･･･今度に、します･･･。」
「そっか。買いたい物あったら遠慮なく言うんやで。」
「は、い･･･。」
返事をしたAを見て、鬱はニコッと笑った。
「もう少し見たら次の店行こかー。」
「「はーいっ。」」
花を見ていた店から出て、鬱達5人は別の店を見て回る。
花屋だったり、小物屋だったり、色々な店を見て回る。
「なぁ大先生。」
「んー？」
今は昼時。
広場の端にある喫煙スペースで、鬱とシャオロンは煙草を吸いながら話をしている。
「A、うざったくなる程師匠の事ばっか考えとるな。」
「･･･まあ、恩人なんやろ･･･。」
「でもなー･･･俺、"読んで"しまったんよな。」
シャオロンはそう言うと、紫煙を吐いてベンチの方を見た。
広場に幾つかあるベンチの1つに、チーノとショッピとAが座っている。
Aは2人に挟まれて座っており、5人で買ったサンドウィッチを小さい口で食べている。
チーノとショッピは楽しそうに話をしながら、Aと一緒にサンドウィッチを食べている。
「･･･Aの師匠･･･」
「分っとる。てか、写真大事にしとる時点で察しとる。」
「そう？流石大先生、女の事察するのに長けとる。」
「照れるわ。」
鬱は真顔でそう言ってから、紫煙を吐く。
「＿でもなぁ、引っかかる事があるねん。」
「何？」
「Aちゃんが幾らその人を大事にしているからと言って、俺等に他人行儀すぎるねん。
やっぱアレかなぁ･･･身体の事もあるんかなぁ･･･。」
「･･･グルッペンに喋る？」
「否、ええ。あんま深入りしても面倒になるだけや。」
「優しくする割にドライやなホンマ。」
「今までの女そうやったからな。･･･Aちゃんは違う思っとるけど。」
「なぁなぁ、耳よりな情報あるけどもう1個あるんやけど聞かへん？」
「何？」
「A、やっぱり元奴 隷やで。"読んだ"中でチラッと"視えた"。」
「"視えた"て･･･シャオちゃん午前で魔力使い果たすんちゃう？」
鬱が目を丸くさせて訊いてくるので、シャオロンはニッと笑う。
「大丈夫やけどめっちゃ腹減った。」
「胸張る前に食わなアカンやん。俺のも食べる？」
「いやええわ。煙草で腹一杯。」
「大先生ー！シャオさーん！いつまで煙草吸ってるんすかー！？」
「俺等食べ終わりますよー。」
ベンチの方から、チーノとショッピが2人を呼んでいる。
Aは後少し残っているサンドウィッチを食べ続けている。
「･･･行くか。」
「おう。」
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眼目夢子(プロフ) - III IV IV〈みよよ〉さん» コメントありがとうございます！面白いと思っていただけて嬉しいですっ！応援ありがとうございますっ！！まだまだ続きますのでよろしくお願いしますっ！！ (2021年11月8日 21時) (
レス) id: adc36b28e6 (このIDを非表示/違反報告)
III IV IV〈みよよ〉 - あかがみんが出て大興奮中の私ですwすごい面白いです！応援してます (2021年11月8日 21時) (レス) @page50 id: 416f1ef278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2021年10月7日 10時
