第56話 ページ8
チーノに抱えられて空を飛んだAは、ゾム達と共に悪霊退治屋の本部へと到着した。
「此処です。
依頼は貼り出されているので、
其方で良さそうな依頼を受けましょうか？」
Aに提案をされて、ゾム達は頷く。
Aが向かった先には、巨大な掲示板があった。
そこには沢山の紙が貼り出されており、沢山の人外がその紙を見て品定めをしたり、どの依頼を行こうかと話し合ったりしている。
「･･･やっぱり、
種族同士の対立は続いとるんやな」
ゾムがそう呟き、チラリと周りを見ている。
シャオロンもチーノも、どうやら同じ事を思っているらしい。
自分達を突き刺す様な視線へ睨み返していた。
「･･･？」
Aは依頼を見ていたが、3人の様子が変わった事に気づいて周りを見る。
＿ゾム達を、鋭い視線で見ている人外がいた。
その人外は、神族であろう天使らであった。
鋭い視線はゾム達を、侮蔑や敵意の目を向けていた。
確実に、強い対立関係を築いているのを感じる。
「･･･ゾムさん達？」
Aが声をかけると、ゾム達は威圧的な雰囲気から柔らかい雰囲気に変わる。
「スマンっ、ボーッとしとったわ」
「･･･此処では戦闘は禁止されていますので、
急に襲われたりはしませんよ」
チーノが笑顔で取り繕うが、気にしていた所をAに言われて目を丸くさせる。
「一応仕事を探しに来る方々が集まるので･･･
問題ごとを起こせば、
二度と此処には来れなくなるので皆様何もしません。
･･･早めに行きましょうか、えっと･･･」
Aは気を取り直して、貼り出された依頼を見る。
「これ、受けてくれないかな？」
「っ！？」
急に後ろから手が伸びて来て、Aはビクゥッと肩を上げる。
「ッフフフッ！
ごめんね？驚かせたくなっちゃった」
Aが後ろに顔を向けると、一人の男性がクスクスと笑っていた。
中心が緑で、外側が赤い瞳をしている、優しい笑みを浮かべた男が、Aを見下ろしていた。
「むっ･･･“むつーさん”っ！？」
「師匠っ！？」
「“むつーさん”やんっ！？」
「･･･へっ？」
突如現れた男に対し、ゾム達は嬉しそうな様子である。
Aはキョトンとして、ゾム達と“むつー”と呼ばれた男を交互に見る。
「3人共久しぶりっ。
あと、初めましてですね？
生命を司る神の護衛さんっ」
「！しんぺい様を、ご存じで･･･？」
「ええ。
僕は運命を司る神＿
名前は“むつー”と言います。
よろしくね？」
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
