第55話 ページ7
「＿ああ、すみません。
直さないとそのままにするので、しんぺい様･･･」
Aはしんぺいの服の乱れを直して、ゾム達の方に向き直った。
「な･･･慣れてるなぁ･･･？」
チーノはポカンとしたまま、Aに訊ねる。
「護衛としてもなんですが、
世話係も式神さん達と行ったりしているので」
Aは微笑みながらそう答え、その周りで瞬時に紙状の人形が現れて舞い飛んだ。
「わっ･･･？
挨拶しに来たんですか？式神さん達」
Aが周りを飛ぶ人形達に問い掛ければ、人形たちはふよふよと肯定する様に飛んだ。
「良い方々ですよ。
しんぺい様のお仲間ですもん」
Aがそう人形に語りかけたりするのを、ゾム達は眺めていた。
「･･･巫女服も相まって、様になっとる･･･」
「せやな･･･」
「和風似合うぅ〜･･･」
「ほらほら。
感動してないでAちゃんと行って来て？
今日も沢山仕事があるだろうから」
しんぺいが苦笑しながら、ゾム達に声をかける。
「っせやった。
A、一緒に行こ･･･何処に？？」
「そこからだったのね？？」
明るい笑顔でゾムが言いかけたが、キョトンとしてAとしんぺいに行く場所を訊ねる。
しんぺいは苦笑して、Aに目線を送ってゾム達に説明をする様に促す。
「悪霊退治屋には、本部があるんです。
そこに行き、依頼を受けて、依頼者の元へ行くんです。
依頼者の元で話を聞かない限りは、
詳しい依頼内容が分からないので･･･」
「じゃあ今から、本部？に行くんか」
「そうです」
Aの返事を聞いて、シャオロンは納得した様に頷く。
「俺等入っても大丈夫なん？」
「ああ、大丈夫ですよ。
依頼が集まる場所であるだけで、
登録が必要な訳ではありませんから」
「それは･･･警備的に大丈夫なん？？」
「大丈夫なんでしょうかね･･･？
特に警備面で問題が起きた話は聞いた事がないですね」
チーノが戸惑いながら訊ねるが、Aは平然とした様子で答えた。
「今日の依頼、受けに行きましょうか。
しんぺい様。
もし依頼が直接来ましたら、
お手数ですが連絡を飛ばしていただけると助かります」
「は〜い。
気をつけて行って来てね〜」
しんぺいがひらひらと手を振って、A達4人を見送った。
「A！俺飛んだるわ！
Aは案内してなっ！」
「！？ちょ、チーノさんっ！？」
「あ！こらチーノ！！」
「勝手に連れてくなやっ！！」
「･･･皆元気だなぁ･･･」
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
