第54話 ページ6
「おっす！来たで！！」
「！ゾムさん」
【あかがみん】の屋敷に行った翌朝。
ゾムが悪魔特有の羽で飛びながら、しんぺいの神社に来た。
落ち葉を払っていたAは、嬉しそうにゾムを出迎える。
「聞いてっ？
グルッペンからさ、
Aの仕事を手伝うように言われたんよっ！
やから今日から俺“ら”も手伝ったるな！」
「？俺“ら”･･･？」
ゾムの言葉が引っかかって、Aは首を傾げる。
「もー！何で置いてくんすか！！」
「早いねんお前ーっ！」
「あ、やっと来た」
「チーノ様、シャオロンさん」
「俺も“さん”付けでええって！」
ゾムを追って空から来たのは、シャオロンとチーノだった。
二人共息を整えながら、ゾムの傍に降り立つ。
「俺等3人で、Aの仕事の手伝いするでっ！」
ゾムは二人を気にせずに、Aに嬉しそうにそう言った。
「し、仕事を手伝うと言うのは･･･」
「そのまんまやで？
グルッペン曰く、
『悪霊退治屋の仕事を手伝えば、
悪霊の数を減らせるし、
現状の把握が出来るだろう』って言うとった」
「成程･･･？」
ゾムの話を聞き、Aは首を傾げながらもとりあえず理解はした。
「と！言う訳やからな？
一緒にお仕事しよ！」
「言い方ちょっとやらしない？」
「流石エ○小僧･･･」
「黙っとれ！！」
コソコソと話すチーノとシャオロンに、ゾムは顔を真っ赤にして怒る。
Aはチーノとシャオロンの話が聞こえていなかったのか、首を傾げてその様子を見守っている。
「なんか騒がしいと思ったら･･･
グルッペンが言ってた、
Aちゃんのお仕事の手伝いに来たの〜？」
「！しんぺい様」
4人の所へ、寝起きであろうしんぺいが歩いて来た。
しんぺいは普段よりも、衣服が乱れている。
「ちょ、ぺ神！教育に悪い！！」
「指定入る指定っ！！」
「A目ぇ隠してっ！！」
ゾム・チーノ・シャオロンはしんぺいの格好を見て、慌ててAの目を塞ごうとする。
しかしAは3人をひらりと躱して、しんぺいの前へ行く。
「しんぺい様･･･
もう少し衣服を整えてから外へ出ないと、
風邪をひいてしまいますよ？」
「あはは、ごめんねぇ？」
Aはため息混じりにそう言い、しんぺいの衣服を整える。
しんぺいは苦笑しながら、Aが直してくれるのをジーッと眺めている。
何だか慣れている二人の様子に、ゾム達3人はポカンとしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
