第95話 ページ47
「･･･ねえ、アイクさん」
「・・・」
シャオロンとAと分かれた、よっぴ〜とアイク。
二人の手には、貰った食べ物が入った袋がある。
「アイクさん、俺らに隠し事してたの？
しかも多分･･･
俺らにとって重要な事じゃない？」
よっぴ〜に訊かれているが、アイクはスタスタと前を歩いて行く。
「･･･皆さんがね、
思い出したら相談しようとは思ってたんだ」
アイクはよっぴ〜の方を振り返らずに、話し始める。
「僕だけが覚えているのは何となく分かっててさぁ。
･･･僕達よりシャオロンさん達の方が関わってたから、
思い出した人がいればサポートしようとは思ってたんだよねっ。
結局僕は話をする位でしか、
サポートというサポートが出来ないんだけど･･･」
「･･･Aさんの、前世って･･･？」
よっぴ〜がそう訊ねると、アイクはやっとよっぴ〜の方を向いた。
「＿＿＿いい話ではないけど、
Yさんはそれでもいい？」
そう訊ねるアイクは、悲しく微笑んでいた。
「･･･アイクさんって、
俺らの事考えて何も言わない事あるよねーっ」
よっぴ〜は普段ののんびりとした口調で、アイクにそう言う。
「そ、そう･･･？」
「うん。
それで俺らに相談しないし･･･
本当にどうしようもなくなったら、
バステンさんに相談するし。
俺にだって出来る事はあるからね？
ちゃんと相談しなよ、アイクさん。
･･･俺ら同い年同士だしさぁ？」
そう言われると、アイクはキョトンとした。
それを見て、よっぴ〜はクスッと笑った。
「さ。
ご飯食べながらでも話そうよ。
俺らの中で隠し事ナシにしてよホント〜･･･
バステンさんとかもするから困っちゃうわ。
ソーラさんは分かりやすいけど･･･」
よっぴ〜は話をしながら、アイクより先を歩き始める。
「･･･帰ったら教えてね、アイクさん。
んで、俺らで出来る事しようよ。
凸凹コンビでやれる事やろうっ」
今度はよっぴ〜が、振り返ってアイクに微笑んだ。
「・・・うんっ」
アイクは嬉しそうに笑って、よっぴ〜と並んで歩き始めた。
「ありがとうね、Yさん」
「お話聞いてから言って？？」
「ふふふっ･･･！」
いつもの優しいツッコミをよっぴ〜にされて、アイクはおかしそうに笑った。
「(･･･これで少しでもアイクさんが、
思い詰めた様な顔しなくなるといいんだけどねぇ)」
「(聞いてくれようとしてくれただけで嬉しいよ。
･･･ありがとう、よっぴ〜さん･･･)」
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
