第91話 ページ43
「･･･何で記憶のない“＊＊＊”にそこまで取り入る？
お前報われないだろ」
猫面の男はシャオロンにそう言いながら、瞬時に現れた刀を握る。
「記憶がないなら放っておいてもいいじゃねぇか。
俺と同じ人間が一人、消えちまうだけだろう？」
狐面の男はそう言いながら、刀をスラリと抜く。
「･･･っどっちにしろ、連れてく気なんやないかい･･･！」
シャオロンはニヤリと笑って、戦闘態勢に入る。
「昨日も“侵入者”来るしよぉ･･･！
お前もどうせ“能力”使えんやろっ！！」
シャオロンは勢いをつけて、猫面の男に飛びかかる。
ガキィンッ！！
＿シャオロンが振り下ろした爪は、猫面の男の刀によって防がれた。
「守られるだけの“区画”の奴が、
“＊＊＊”を守れる訳ねぇだろ。
さっさと諦めて俺に渡せ番犬」
「やからっ･･･！
AはAや言うとるやろうが“トラ野郎”！！」
シャオロンは一度離れて、体勢を立て直す。
猫面の男も刀を払って、シャオロンに向けて刀を構える。
「(刀がどう言う原理で出て来たかは分からへんけど、
多分アイツ“能力”使えへんな･･･！
それならコッチの方が有利や･･･！！)」
シャオロンは考えながら、また猫面の男に飛びかかる。
猫面の男はまた刀でシャオロンの攻撃を防ぎ、今度は刀で攻撃をして来る。
「あっぶね！！」
シャオロンは仰け反って刀を避けて、そのまま刀を蹴り上げてバク転する。
猫面の男は刀こそ離さなかったが、蹴り上げられた衝撃でその手に痺れを感じている。
「オゥオゥオゥ！！
能力ないと同等やないかア“ァ”ン“？」
シャオロンは余裕がない笑みを浮かべながも、猫面の男を煽る。
「･･･主人がいないと煽るしか芸が出来ないらしいな」
「煽りは俺の専売特許なんだよ！！」
シャオロンと猫面の男は、互いに一歩も譲らずに戦い続ける。
どちらの体力が先になくなるかの勝負になり、互いに少しずつ息が切れ始める。
シャオロンは自らの鉤爪で男を切り裂こうとするし、猫面の男は刀を振るってシャオロンの急所を狙う。
「(消耗戦辛いなっ･･･！！)」
「＿＿＿シャオロンさんっ！！！」
「っ！？」
聞こえない筈の声が聞こえて、シャオロンは慌ててそちらを向く。
そこにいたのは＿＿＿
「来ないと思ったら･･･！！」
此方に向かって走って来るのは＿＿＿
慌てた様子のAとよっぴ〜、そして申し訳なさそうに顔を顰めているアイクだった。
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
