第83話 ページ35
シャオロン・ロボロ・ぺいんと・しにがみで依頼を達成した後。
黒い謎のモヤに長時間いたので念の為と言う事で、しんぺいが待つ神社で身体に異常がないか診てもらう事にした。
「･･･Aちゃん、無理したね･･･？」
「・・・申し訳、ありません・・・」
･･･現在、一通りしんぺいが5人を診終わり、しんぺいはAと向かい合って正座をしている。
目が笑っていない笑顔を浮かべているしんぺいと、気まずそうに顔を背けるA。
その様子を他の4人は横で見る形になってしまい、オロオロとしている。
「ぺ、ぺ神っ！
俺が感情制御出来へんくてAが無茶してくれたねんっ。
Aは何も悪くあらへんっ！」
シャオロンがそう言うが、しんぺいはAから目を逸らさない。
「御札があるなら、シャオロンが暴走したとしても抑えられるよね？
それでも御札を使わなかったのは何で？
気絶から目が覚めてすぐで、
頭が働かなかったって言う話は通じないからね？
Aちゃんなら御札を飛ばして相手を組み伏せられた筈だけれど？」
しんぺいに言われて、Aは申し訳なさそうに顔を上げる。
「･･･御札を、使おうとは･･･思いました。
しかし、シャオロンさんは理性を失ってて･･･
ロボロさんに、襲い掛かろうとしていたんです。
それを見たら･･･
『自分が動かなくてどうする』って、強く思ってしまって・・・」
「それで“呪い”の進行が進んだら、
御札や霊力の意味がなくなるでしょう」
しんぺいにそう言われ、Aは口をつぐむ。
「･･･まあ、シャオロンを助けたって言うし。
皆とりあえずは無事に帰って来てくれたからねぇ」
しんぺいは柔らかい口調で言い、優しい笑みを浮かべる。
「皆お疲れ様。
ご飯食べようか、いっぱい用意してあるよ」
「「わーいっ！！」」
しんぺいの話を聞いて、ぺいんととしにがみがまるで幼子の様に喜ぶ。
しんぺいはクスクスと笑って立ち上がる。
「式神達に運ばせてあるから、大広間に行ってて。
･･･シャオロンは、暴走したんだし。
もう少し詳しく診察するから、コッチね」
「･･･はーいっ」
「行きましょっ、Aさんっ！」
「は、はいっ･･･！」
「ロボロさん行こうっ！」
「はーいっ」
しんぺい・シャオロンは別室へ、しにがみ・A・ぺいんと・ロボロは大広間へと、それぞれ立ち上がって歩き出した。
「(しゃおろんさん、大丈夫かな･･･
しんぺい様がいるから、大丈夫か･･･)」
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
