第74話 ページ26
「(フラグ回収早すぎるんだけどぉ！？)」
しにがみは小さく震えながら、一歩一歩前へ足を進めている。
周りを見ても誰もいないし、幾ら悪魔と言え怖いものは怖い。
「(Aさん大丈夫かな〜･･･！
邪気は身体に悪いって聞いてるし･･･！)」
「＿＿＿貴方、人間？」
「ひょわっ！？？」
突然声が聞こえて、しにがみは危うくランタンを落としそうになる。
「そ、そんなに驚く･･･？」
しにがみの横から声をかけたのは、探偵服を着た少女だった。
緑の長い髪を揺らして、首を傾げてしにがみを見つめる。
「(こ、この子人間･･･！？
と言うか、
僕が女声出す時と一緒の声してるんだけど･･･！？)」
しにがみは現れた探偵服の少女に驚きながら、人間がいる不思議さと、声が自分と同じである事に違和感を感じる。
「･･･答えてくれなくていいけど、
他に4人誰か見なかった？
気づいたらこんな場所にいて･･･
会えたのは貴方だけだから、
一緒に探して欲しいんだけど･･･」
探偵服の少女は少し困った様な表情で、しにがみに頼んで来る。
「･･･こ、困ってるの？こんな所で･･･？」
しにがみが訊ねると、探偵服の少女は真剣な表情でコクンと頷いた。
「(･･･人間がこんな所で迷ってちゃ、
他の悪霊に襲われても大変だし･･･
でも、この子は不思議な感じがするから･･･
少し離れて、行動しようかな。
僕もぺいんとさん達見つけて、合流しなきゃだしっ！)」
しにがみはそう考えて、グッと力を込める。
「ぼ、僕が一緒に探すよ！
僕も仲間を探してるんだ、
暗いだろうし僕のランタンで道を照らすよっ！」
「！あ、ありがとう･･･じゃあ、よろしく･･･」
探偵服の少女は少し気恥ずかしそうにそう言って、先に歩き出した。
「ちょ！待ってよーっ！」
しにがみは慌てて、探偵服の少女の後を追って走り出した。
「(距離は保ちつつ･･･！
･･･あれ？でもランタン持ってるの僕なのに、
先に行かなくていいのかな･･･？
と言うか、この子は一体何処から来たの･･･？)」
「ちょっと？
離れると見えずらいんだけど･･･」
「！あ、ごめんごめんっ！
(とにかく今は、
ぺいんとさん達に会う事を優先させよう･･･！)」
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
