第73話 ページ25
「(皆と離れちゃった･･･！皆何処〜･･･！？)」
ぺいんとは少し涙目になりながら、暗闇の中を歩いて行く。
他の人を探して歩き続けるが、見えるのは自分が歩いている地面の一部である。
「(ロボロさんシャオロンさんは、
普段戦い慣れてるから大丈夫だと思う･･･。
問題はしにがみくんとAさんだな･･･
しにがみくんは僕と同じで戦い慣れてないし、
Aさんは聞いた話だと、
邪気を取り込み続けると身体に良くないらしいし･･･！)」
離れ離れになった4人を心配しながらも、ぺいんとは少しずつ脚を前に進めて行く。
「＿＿＿あ、あれ？人っ？あ、悪魔っ･･･？」
「へっ！？」
＿ぺいんとが足を進めていた先に、一人の男が現れた。
スーツ姿で黒い髪で片目を隠している、赤い目の男。
「す、すみませんっ･･･！
此処が何処か、分かりませんかっ･･･！？」
スーツの男はとても困った様子で、少し離れているぺいんとに頼む。
「(なっ･･･何で、
俺と同じ様な声してるのっ･･･！？)」
ぺいんとは向かい側にいる男が、自分と全く同じ声をしている事に目を丸くしている。
見た目も何処か似ているし、困って慌てている姿もまるで自分の様だ。
「他に4人いるんですけど、
急に眩暈に襲われたと思ったらこんな場所に･･･！
多分、危ない場所だと思うので、
早く合流したいんですけど･･･！」
驚いたままのぺいんとに、スーツの男は未だ困ったままそう頼んで来る。
「(しかも、人間･･･！？
や、でも何か違う気がするけど･･･
この人、本当に困ってる様な･･･)」
ぺいんとは警戒心を少し解きつつ、一歩足を前に出す。
「･･･ぼ、僕も何ですっ。
良かったら、一緒に探しませんか･･･？」
そうぺいんとが言うと、スーツの男はパアッと表情を明るくさせる。
「ぜ、是非っ！良かった･･･！
こっちに来てくださいっ。
まだ行ってない方向なので･･･！」
スーツの男がそう言うので、ぺいんとは其方へと歩く。
「(･･･少し、距離を空けながら行こうかな･･･
何だか、この人間？さん･･･
変な感じがするし、危ない気がする･･･
でも進まなきゃ、他の人に会えないっ。
しかもこの人が探してる人達も見つけてあげなきゃ･･･！)」
ぺいんとはスーツの男から少し距離を空けながら、前へと再び進み出した。
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眼目夢子(プロフ) - 冬野さん» コメントありがとうございますっ！す、好きと言っていただけてとっても嬉しいです！！応援ありがとうございますっ！！もう少し続きますので、お楽しみに･･･！！ (2022年2月12日 4時) (
レス) id: cd5f0ffb10 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - えっｯｯｯｯｯｯｯｯ、神？前々から拝見しておりました好きです応援してます（早口） (2022年2月12日 3時) (レス) @page50 id: d428e74894 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眼目夢子 | 作成日時：2022年1月31日 1時
